拝啓、父上様 DVD-BOX |
嘗て、芝居にうるさい知人が「倉本のドラマはどうでもいいような瑣末なディテールの集積である」
みたいなことを,褒めてるのか貶しているのかいまひとつ判然としない口調で語っていましたが、 このドラマなどはいい意味でそんな評どおりのものだったと思います。 ジェットコースターのようなめまぐるしいストーリー展開で強引にひっぱっていくのではなく、 (勿論そういうのはそういうので楽しいんですけどね) まるで名人の落語のような、安心してどっぷり浸れる「なにげない会話に聞き入る楽しさ」に 満ちた名作だったと思います。 ただ黒木メイサ演じる彼女のパパが自分の父親かもしれないと主人公が苦悩するエピソードは そんなに面白いものでもなく、物語にふくらみをあたえてもいなかったので無くてもよかったのでは。 そんなマイナス要素もあったりはしますが、全体としては実に”上質”を感じさせる作品だったと 思います。ガキに阿ったものばかりが氾濫する現在のテレビドラマ界ですが、 倉本さんにはこれからも大人の鑑賞にたえる”本物のドラマ”をもっともっと発表していってほしいと思います。 |
拝啓、父上様オフィシャルガイドブック―ドラマの舞台裏と神楽坂の魅力 |
「ドラマの舞台裏」と謳っているが、ロケ地マップ以外
あまりその様な情報は無い。むしろ神楽坂という地の紹介と そこで撮られたヤマモトヨウコ女史の素敵な写真が その大層を占めるガイドブック。 モノクロームで撮られた神楽坂のなんと魅力的なこと! それだけで写真集を作って欲しいほどの出来。 |
拝啓、父上様 |
ドラマ「拝啓、父上様」のシナリオである。
ドラマをまったく見ていなかったが、「優しい時間」がよかったので、読んでみた。 ストーリーに引き込まれていった。感覚が少年のように純粋である。しかし展開がうまい。少し、話がうますぎる部分もあるが・・・ 読み終わってから思った、最初からドラマを見ておけばよかった・・・と。 けれど今日の第8話から見ることにします、倉本氏の作り出すメルヘンの世界に参加しようと思ったから・・・ |
「拝啓、父上様」オリジナルサウンドトラック |
視聴率的にはやや低調だったが、悪いドラマではなかった。
まあ、やや大人向けの内容だったので、若い世代は観なかったということか。 ドラマのサウンドトラックとしては佳曲ぞろいで、駄曲が無いのが良い。 個人的には、森山良子の反戦ソングとやらは勘弁なのだが、こういう曲は良いね。 |
パピエ |
初めてドラマで主題歌を聴いて、すぐ大好きになりました。
かわいいワルツのメロディと、森山良子さんの素敵なソプラノが聴き所です。 いつも聴いていたい曲です。 |