野獣死すべし
蘇える金狼 [DVD] |
まぁ一連の「松田優作」主演作品でも、彼のイメージにピッタリの作品では
ないでしょうか。 個人的には「野獣死すべし」の方がストーリーやそれに応じた役作りなどには 感心してしまいますが。 金・オンナ・暴力、それに間の良い会話。 ホントいい味出してます^^ 風吹ジュンも適役ですね〜。。 必見ですよ。 |
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ある意味、松田優作のイメージとは一線を隔す作品です。
ハードボイルド調ではないのですが、戦争カメラマンとして各国を周り 、人を殺すと言う行為自体に慣れ、結果、ある種の「精神に異常をきたした 狂人」たる主人公「伊達」を演じています。 *まぁもちろんガンアクション・金・オンナは絡むのですが・・・ 一連のシリーズのようなアクティブさが無い分、痩せて狂(病)的な役作りの為 この作品の前に奥歯を抜いて臨んだ優作の妖気が漂うようです。 「野獣死すべし」のテーマソング(インストロメンタル)も作品にマッチした 絶妙のテイストで、作品全体の「味」を引き上げています。 「蘇える金狼」とは対極にある作風ですが、優作作品では最も好きな映画です。 |
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「探偵物語」の松田優作が、「ロング・グッドバイ」のエリオット・グールドが演じる
クールなフィリップ・マウローの延長線上にあるなら、この作品の松田優作は、全く 反対側に存在する。「蘇える金狼」はアツアツのハードボイルドである。 ところでこの年の邦画のヒーローはなかなか死なない。「太陽を盗んだ男」の 菅原文太は主人公の沢田研二に何発も銃弾を撃ち込まれても死なず(うち一発は 抱きついて心臓を撃たれた)、最後は沢田研二を抱き上げビルから落下した。 一緒に落下した沢田研二も、それでも死なず原爆を都心のど真ん中で炸裂させる。 この作品の松田優作も同様に撃たれても死なず、最後はちゃんと空港に行き、 なんとジュピター(!)を目指すのである。高度成長からオイルショックを 克服し、バブルへGO!の日本を象徴するようなエネルギーである。 個性派揃いの男性陣に隠れがちだが、風吹ジュンも体当たりの演技をしている。 こちらの彼女も「無能の人」における竹中直人の妻と全く反対側に存在する。 |
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