真珠の耳飾りの少女 通常版 [DVD] |
頭巾を被ったS・ヨハンソンの無類の美しさもさることながら、
繊細を極めたライティングで、フェルメールの光と影をものの見事に スクリーン上に再現させた監督の手腕に驚くほかない。 ひそやかな音楽と少ない登場人物、 抑えめな演技と台詞が一層画面の美しいたたずまいを引き立たせる。 一方で邸内の人間関係で微妙な緊張感を持続させる手管も抜かりない。 ハリウッドのCG大作郡に食傷気味の昨今、この上ない眼福。 |
真珠の耳飾りの少女 豪華プレミアム限定版 [DVD] |
プレミアム版を購入しましたが、大満足です。映像、音楽、台詞、全てがとにかく美しい。
コリン・ファース扮するフェルメールの演技が光ります。スカーレット・ヨハンソンも素晴らしい。抑えられた情熱、なのでしょうか、両者のやり取りはいつも、距離を置いていながら官能的です。日本版ポスターのような顔(体?)を近づけるシーンは皆無です(あのポスターはグリートとフェルメールの精神的な距離・近さを表現しているのでしょう)。 こんなに美しい映画を見れてよかった。21世紀にも芸術は生まれるんですね。 |
真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス) |
17世紀のオランダ人画家フェルメールの肖像画「真珠の首飾りの少女」(青いターバンの少女)を元に書かれた小説。舞台は1660年代のデルフト(オランダ)。父が事故で失明したために少女グリートは画家フェルメールの家に召使として働くことになる。彼女は色彩感覚豊かで、主人フェルメールの作画を手伝ううちに次第に親しくなり絆を築いていく様を当時のオランダの生活習慣や画家の生活を紹介しながら描いている。一応、恋愛小説なのかも知れないが、二人の間の感情を恋愛と呼ぶかは難しい気がする。随所に面白さが巧みに表現され、最後はきれいにまとめている。また、「真珠の耳飾の少女」以外にも「デルフト眺望」、「牛乳を注ぐ女」など数多くのフェルメールの絵画も紹介されているので美術史も楽しめる。映画化もされている。こちらは小説を少し趣を変えて上手くコンパクトにまとめてある。グリート役のスカーレット・ヨハンソンの演技が良い。 |
フェルメールとデルフトの巨匠たち |
B4サイズの大型本です。
編集とADは、『万葉集』『金魚』『KATACHI』などの ユニークなビジュアル本を連続出版している高岡一弥氏。 図版は、折り込まれた見開き(B3)サイズの紙に印刷されている。 それを一枚一枚、開いていくので、絵との独特の出会い方が楽しめる。 文字はとても少なく、それが白地の紙に端正に置かれている。 つまり、見るものは、ほとんど白地の世界をまず目にして、 その裏にある、絵画に導かれていく。 ページを開く(そこに絵画はない)。 折り畳まれた紙を開ける。 絵画と出会う。 この一連の動作。 最初に絵が見えないことが、 この本を、美術館的空間にしている。 絵画と絵画の間を歩く、静謐なインターバルの時間と空間は、 30数点しか作品が残されていない 謎めいた画家にふさわしいしつらえ。 冒頭のフェルメールの3作品には、部分に寄ったページもあるので、 作品にぐっと近づいて見る体験・効果も味わえる。 ただ残念なのは、この本が、今回のフェルメール展に際して作られたのに、 掲載作品が展示公開作品7点すべてではないこと (今回の展示で最も素晴らしい『手紙を書く婦人と召使い』の代わりに、 かれの代表作のひとつ『絵画芸術』が収められている)。 絵画掲載点数は、全部で22点。 フェルメール以外の画家の絵のセレクトにも やや疑問が残る。 テキストは巻末に2本。高橋睦郎と浅田彰。 これらはそれほど刺激的でも深くもなく 収められた絵画作品とゆたかに響きあう結果には、 残念ながらなっていない。 |
真珠の耳飾りの少女 |
17世紀のオランダ人画家フェルメールの肖像画「真珠の首飾りの少女」(青いターバンの少女)を元に書かれた小説。舞台は1660年代のデルフト(オランダ)。父が事故で失明したために少女グリートは画家フェルメールの家に召使として働くことになる。彼女は色彩感覚豊かで、主人フェルメールの作画を手伝ううちに次第に親しくなり絆を築いていく様を当時のオランダの生活習慣や画家の生活を紹介しながら描いている。一応、恋愛小説なのかも知れないが、二人の間の感情を恋愛と呼ぶかは難しい気がする。随所に面白さが巧みに表現され、最後はきれいにまとめている。また、「真珠の耳飾の少女」以外にも「デルフト眺望」、「牛乳を注ぐ女」など数多くのフェルメールの絵画も紹介されているので美術史も楽しめる。映画化もされている。こちらは小説を少し趣を変えて上手くコンパクトにまとめてある。グリート役のスカーレット・ヨハンソンの演技が良い。 |