テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.2 |
小学館IKK連載/鬼頭莫広原作の
「ぼくらの」TVアニメ第4〜6話を収録したDVD2巻です。 神奈川県・御友島で開かれた自然学校に参加した15人の少年少女が 巻き込まれたのは死を賭けた地球防衛ゲーム。操縦すれば必ず一人死ぬ。 誰から自己犠牲に?それとも地球消滅?SFメカ作品の媒体を覆す設定の中、 少年少女達の心の内面を曝け出した衝撃作品です。 第4話「強さ」★★★★★ 残り13人 全高500mの巨大メカが大都市のど真ん中でぶつかり合うという、 まさにリアルロボットの描写が唸ります。戦いの格好良さなど微塵もなく 勝ち組と負け組で人を計る彼の歪んだ人間性を嘲笑うかのように 崩壊する街並み、巻き込まれる人々など悲惨な現実がなんとも嫌な感じです。 第5話「弱さ」★★★★☆ 残り13人 今回は軍事面、政治面から国家がジアースとコエムシに接触するリアルロボット 作風でまとめています。死を賭けたゲームのいびつさと人間では制御できない 歯車の存在を再認識させられる物語です。窮地に陥った人の矮小さ弱さに胸が痛みます。 第6話「情欲」★★★★☆ 残り12人 自分の現状を直視せず、他の物事を理由に責任を擦り付ける歪んだ感情が吐き出されています。 ジアースに対し、国の対面を意識するばかりのお偉方の緊張感の無さ、相互理解が大きく欠落した 乾いた家庭環境など協調性や意思の無さ、空虚感漂う荒んだ人間描写が光ります。 |
テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.8【最終巻】 |
原作はまだ読んでいないし、原作とは違うという話も
アニメ版だけでいえばテーマはかなりいいのです 序盤あたりを見てると引き込まれて楽しめるのですが後半に向かうにつれて こんな展開と終了でいいのだろうかと思う、実におしいアニメ化です 登場人物の毎に1話ほどな感じで、ストーリが進みがちですがぶつ切り感がかなりあり お薦めなのはアニメより主題歌などの曲ですね |
ぼくらの 10 (10) (IKKI COMIX) |
再びいくつかの謎が明かされる、クライマックスへの繋ぎ。 マチが契約出来なかった原因。 憎まれ口を叩いて、しかしそれでもコエムシがぼくらの地球の為に闘う理由。 最後のパイロットが背負うべき使命。 そして、残されたキャラクターたちの内面が掘り下げられ、しかし彼らの死がわかっているが故に何故かそれがとても切なくて。 マチとウシロは最後の時間を使って、散っていったパイロットたちの遺族を尋ねる。そして、どういった形であれ、人々に救いを与えていく。 その中で自らにさえ救いを見出し始めた彼らを襲う更なる悲劇。彼らが命を賭けて護ろうとしているぼくらの地球の住人によって引き起こされるあまりに理不尽な、出来事。 「オレがやる」と言ったコエムシの、一人の人間としての、何よりマチの兄としての覚悟。 どんどん引き込まれます。 最後にもう一度与えられた、闘うべき理由によって、いよいよウシロの闘いのときが迫るーー。 容赦ない作者の中に救いを垣間見たーーそんな作品。 ぼくらの。 |
ぼくらの 9 (9) (IKKI COMIX) |
もう何が出てきても驚かないつもりだったのに、この巻でもビック
リするような、いくつかのことが明らかになります。前巻まで継続 して読んでいたという人には、ぜひ手にとってほしいですね。 9巻の見所というか、印象的だったのはカナの強さですね。他の子 もそうですけど、スポットライトが当たったとたん、いろんな面が 見えてくるっていう構図は好きですね。 巻頭にはいつものように登場人物紹介がありますが、この漫画のこ とを知らない人が見たら、どんなとんでもない漫画だろうと思うで しょうね。いや、まあ実際とんでもなくすごい漫画なんですけど。 |