ラスト・エンペラー |
言わずと知れたベルナルド・ベルトリッチ監督の映画「ラストエンペラー」のオリジナル・サウンドトラック。 ロック界の大物デヴィッド・バーン、中国人作曲家スー・ソン、そしてあの坂本龍一の3氏による作品群。 アカデミー音楽賞受賞に相応しく、その完成度の高さは、数多(あまた)のサントラとは一線を画す出来映えである。 三者三様の個性的な楽曲が堪能できるが、特筆すべきはやはり坂本龍一の作品であろう。 |
マニフィーク・シノワ |
演奏も曲目も全て最高です。 二胡の話しかけるような優しい音色、むせび泣くような情熱的な音色… まるで人の声のように色々な音色を楽しめます。 ジャンルにとらわれない選曲で、どれもどこかで耳にしたことのある曲ばかりです。 |
ラストエンペラー [DVD] |
言っちゃ何だけど、英語しゃべってるのに冷める。
おまけに長いです。もうちょっと短く出来ないかな¥¥¥ ジョン・ローンは上手かったですね。 あの丸めがねが、知的な感じでよかった。 あと教授のテーマは、言うまでもないでしょう。 パーパーパラリラリン♪ パララ〜 パパラリラリン♪ こうろぎのラストは感動する。なんかよく分からんかったけど |
ラストエンペラー オリジナル版 3時間39分 [VHS] |
購入してみて「あーやっぱりオリジナルはええなあ〜」と思いました。
DVDで見てる分にはそれなりに良いのですが、オリジナルを見てしまうと「あ!こんなシーンもあったの?」「あ!だから(ストーリーの流れが)こうなってたのか!」というのが多いんです。これはやっぱりオリジナルで見ていただきたい。オリジナルを何回も見ていくと、もうDVDでは物足りなくなってきます。だから私はあえてDVD購入を見送ってビデオを購入しました。なんでこれがDVD出さなかったのか不思議です。オリジナルを見ていると全く別物くらい配慮の細やかさとストーリー・画像の豊かさが見えてきます。 |
ラストエンペラー ディレクターズ・カット (初回生産限定版) [DVD] |
全編(オープニングとエンドロールを除く)画面にフリッカー(ちらつき)がある。 画面に落ち着きがない。 松竹発売の劇場公開163分版になかった現象だ。 輪郭がシャープになってざらついている気がするのでリデューサー(輪郭補整)を効かせ過ぎではと思う。 219分を1枚のディスクに収めたのも一因か? 上記の事の方が問題なので、画面サイズに関してはあまり気にならなかった。 基本的にセンタートリミング(中央を生かして左右をカット)一部左右に振っているようだ。 作品としては星5つだが、ソフトとしては3つ。 |
NHK「その時歴史が動いた」 ラストエンペラー最後の日 ~「満州国」と皇帝・溥儀~「日中・太平洋戦争編」 [DVD] |
現中国の見解が目立っだったのはよくなかったと思います。
しかし、内容はというと当時の日本軍部の見解や溥儀の野望、関東軍の野望をはらめながら話が進行するのは淡々としていてよかったです。 溥儀は常に生き残る道を選び続けたというのは興味深かったです。 下の人は随分憤慨してますが、私はそこまで偏った内容で無いと思います。 少し感情論が入りすぎではないかと・・・・・ |
新訳 紫禁城の黄昏 |
言うまでもないが英人R・F・ジョンストンがまさに消えゆく満洲王朝(タイトルの由来はそこから)と宣統帝の帝師としての実体験をつづった名著である。
すでに国内に邦訳は戦前から4冊出ているがすべて初版本を基にしたもので、注はほとんど省かれた不完全なものだった。 渡部昇一氏と中山理氏が『完訳 紫禁城の黄昏』を出したが、これも初版本を基にしたものなので原著の間違いをそのまま訳してしまった。 この「新訳 紫禁城の黄昏」は、原著の間違いをジョンストン自身が修正してだした第4版を基礎にしており、なおかつ訳者の岩倉光輝氏が原文の固有名詞の間違いを修正したものである。 訳文は現在出ている他の邦訳に比べて読み易く、表現も理解しやすい。 |
クォン・デ―もう一人のラストエンペラー (角川文庫) |
森達也『クォン・デ―もう一人のラスト・エンペラー』角川文庫
ベトナムの王子は、東京の片隅で、誰にも知られず息絶えた。ぼくの全く知らなかった歴史物語が、この本では語られてます。ひどく面白い本です。これまでの森さんの作品とは少し雰囲気が違うけど、ところどころで強く感じられる森さんの息遣いは、やはり森さんのものです。ただの歴史書でもなく、小説でもなく。それにしても、とぼくはつくづく思う(森さん風)、国家とはなんなのか、国家独立という夢は家族よりも重いものなのか、国家と国家のあいだで翻弄される人々のなんと多いことか。王とはなにか。ひとびとの希望とはなにか。どれほど多くの物語が、歴史のなかで消えていったのか、と。 時間が行ったり来たり。最後に森さんの思惑ががっつりと覆されるのが、またおもしろい。たんなる学者だったらこんな風には書けない。 森さんには、こういう仕事も期待してしまう。がんばって下さい。 |
ラストエンペラーと近代中国―清末中華民国 (中国の歴史) |
講談社による中国史新シリーズの第10巻で、清末の太平天国運動から日中戦争勃発の頃までの約100年間を対象に、近代中国の苦悩と希望の歩みを説き明かすものです。気が付いたことは以下のとおりです。 (1) 中国近・現代史というと、惨憺たる暗黒の時代を対象とした上、何かしら思想含みの堅苦しい説明がなされるというイメージが強いのですが、本書では、当時の中国が置かれた過酷な環境に触れつつも、新しい機運の胎動といった積極的側面に注目し、改革に尽力した人々の活躍を平易な言葉で描いています。随所に魯迅らのエピソードなども交えており、読み物としても楽しめる内容となっています。 (2) 時代の方向性に強い影響を与えた数々の出来事、すなわち、太平天国の乱、変法自強、孫文や毛沢東らによる革命運動などにつき、「南の辺境から吹いた新時代の風」という言葉を用いたユニークな捉え方をしており、この見方を本書の縦糸としています。 (3) 袁世凱の開発独裁志向のストロングマンという側面を紹介したり、孫文と国民党の専制体質を指摘したりと、政治的立場にとらわれない率直な解説がなされています。 (4) 他方、この時代の社会的・経済的・文化的な状況については必ずしも力が入っているとは言えず、この点については些か物足りないものを感じる向きがあるかも知れません。 さて、本書では、台湾出兵から日中戦争に至る日中関係の激動にも少なからぬ紙幅が割かれています。こうした部分を読むにつけても、「あの時に日本がこうしていれば」とか「何故あの時に日本はこうできなかったのだろう」などといろいろなことを考えさせられました。そうした思いも込めて、広く皆さんにおススメしたい一冊です。 |