Que Viva La Noche
オリジナル・サウンドトラック スパニッシュ・アパートメント |
ポップで楽しい映画だったので、サウンドトラックまで買ってしまったのですが、これがまた『アタリ』なCDでした。映画同様、多国籍な音楽なので飽きません!!特にラテンポップが多いかな?今までラテンミュージックにまるっきり興味がなかった私ですが、このCDを機に興味が出てきました。しかもすごくのりのいい曲ばかりですごくとっつきやすいものばかり。Kouz-1がこの映画のためにつくった曲もとてもノリがよくてオシャレだし、Sonia & Selenaの"Que Viva La Noche"はとってもかわいらしい曲でお気に入りです。サウンドトラックはわりと捨て曲が多い気がしますがこれは捨てなし!!です。久しぶりに買ってよかったと思えたCDです!! |
スパニッシュ・アパートメント [DVD] |
フランス人の青年が父の友人からスペイン留学を勧められ、恋人をパリに残してバルセロナに留学する。
数人の男女留学生が同居するアパートに入居した彼は、多国籍で個性あふれる彼らとの交流を通して、多様なアイデンティティーに触れる。 彼の価値観は少しづつ揺らぎ始め、一度は捨ててしまった夢に向かって「離陸」することを決意する。 オドレイ・トトゥが青年の恋人役として映画デビュー、野暮ったい役柄を好演している。 クラビッシュ監督は、「猫が行方不明」で生活感溢れるパリの下町情緒を生き生きと描いたが、そのスパニッシュ・バージョンとも言うべき本作、ルイ・マル監督の「地下鉄のザジ」のようなヌーベルバーグ感覚も嬉しい。 生活習慣や個性の異なる男女が一つ屋根の下で暮らすことにより生じる小さな軋轢なども微笑ましく語られ、若いうちにこうした状況の中に飛び込んで、他国の人の多様な価値観、アイデンティティーに触れることが、いかに大切か痛感した。 一生懸命前向きに生きる人生に、回り道などない。 これから「離陸」する人たちに観て欲しい、というのが離陸しなかった私からのメッセージである。 [蛇足]エラスムス交換留学制度の書類手続きの煩雑さや、地方(カタロニア)語による講義に留学生が反発する場面などがシニカルに描かれ、エラスムスの批判・改革精神が活かされた映画でもあった。 |
スパニッシュ・アパートメント [DVD] |
フランス人大学生グザビエのスペイン留学の話。6人の若者(あとでもうひとり増える)とのルームシェアがこの作品の肝。フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、デンマーク、ベルギーと、国籍の違うものたちがひとつのアパートに集まっているだけで十分に奇妙なのだから、それをうまく映画にできたらおもしろいに決まっています。
監督のセドリック・クラピッシュは、DVカメラを用いて共同生活を極めて親密に撮ることによって、この作品をありがちな群像劇にすることを避けることに成功している(ちなみに撮影は『アメリ』のドミニク・コラン)。ありきたりな言い方をすれば、「自分探し」、ということになりますが、クラピッシュ作品の常連である、グザビエ役のロマン・デュリスがとてもいいです。あの冴えないダメ男の演技の自然さは素晴らしい。留学生なのに勉強のシーンはほとんど描かれないませんが、恋愛や友情を中心に据えることでグザビエの成長や変化をうまく描けていると思います。レディオヘッドの「No surprises」がグザビエの心理に添うように、効果的に3回にわたって流されますが、それを暗い部屋でベッドに寝転がって聴いているシーンは音楽を聴いて涙したことがある人なら間違いなく共感できるでしょう。何かを始めたいけどいまいち踏み切ることができない人に是非観てもらいたい爽快感のある青春映画。続編の『ロシアン・ドールズ』もまた素晴らしいです。 |
ロシアン・ドールズ スパニッシュ・アパートメント2 [DVD] |
前作も大好きですが、この続編、期待以上でした。
仕事への妥協や煮え切らない恋愛、愛への失望、日常へのイライラ…、 20代から何ら変わらずじまいなのに、年齢だけは立派な数字。 多くの30歳前後の世代が共感できる部分だと思います。 前回を上回る、とした理由は、第一に主役のロマンデュリスが見事に凡人を熱演したこと。 あの普通な外見と普通な言動、それをドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティで熱演していました。さすが、といったところです。 彼をとりまく友人たちの変化も、日本のトレンディドラマにありがちなわかりやすい飛躍とか堕落とかではなく、ありえる環境設定の中で、でも確実に内面が5年の月日分、成長している。 そういう「普通」へのこだわりと「日常」を丁寧に描いたことで、こうした青春劇はとても価値が出てくるなあと思います。 共感できる、笑える、切なくなる、いい映画だと思います。 |
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