源氏名は野球選手
![]() インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~ [DVD] |
一人の男が体験する恐怖の一夜を「殺し屋1」「オーディション」の三池崇がお馴染みの
ショッキング&映像美で見せるホラー スプラッターで非常におぞましい感じの作品なのだが 今時のスプラッター映画にない ストーリーの展開の良さが作品に厚みを持たせている |
![]() 自由戀愛 [DVD] |
長谷川京子という女優を発見した、といえる作品だと思います。2人の女性が生き生きと描かれ、背景となっている大正時代はとても雰囲気があって優雅です。短い製作期間でも現存する建物を使ってリアリティを追求したという監督の意気込みが感じられる作品となっています。原作の岩井氏もちょこっと出演していてご愛嬌。 |
![]() UTAKATA [DVD] |
日本もやっとここまできたか〜!(上から目線でスミマセン…)
女性の視点からでしか撮り得ない先進的なドキュメンタリー。 何だか同性として嬉しくなってしまいましたヨ。 中村うさぎさんの自分に真直ぐすぎる言動に勇気がもらえます。 「女のホンネ」をぜひ男性の方々にも観てもらいたいですね。 |
![]() チャイ・コイ (中公文庫) |
ベトナムを旅する少し訳あり女性が,旅先で見つけた美しくそれでいて寂しげなベトナム青年に一目惚れし,どうしても彼の肉体が欲しいと熱望しベッドを共にするという短い話。 非現実的な話だけど,南国のむしあつい風,何世紀も変わらぬサイゴン川の流れ,造花としか見えないような原色の花々,体を刺激する香辛料,女性の肉体を想像させるような甘い果実。これらがまるで熱風のように,彼女の日本での様々なストレスや無意識に押さえつけてきた欲望の扉を一気に開け放すために効果的に演出されている。 30代後半にさしかかった彼女の赤裸々な性欲と官能的な性描写が作品の多くの部分を占めるが,彼女自身が南国の果実になったかのようにうまく溶け込んでいて嫌悪感はなく,むしろ作品を際立たせている。ただし,やっぱり高校生には無理かなあ。。 短い作品だけど,彼女の人生のいろいろな部分がかいま見え,これからの彼女がどう生きるか見てみたい気がした。 |
![]() 〔MF文庫 ダ・ヴィンチ〕怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫ダ・ヴィンチ) |
2〜3年程前から読み出している怪談専門誌「幽」の最新号で知り、面白そうなので買いました。正解でした。名だたる10人の作家の、「実話」を意識した短編集です。それぞれ全くスタイルが違うので、恐怖もバラエティーに富み、中々読み応えがあります。「実話系」というのは、勿論実話が基となっているようですが、脚色のパーセンテージは作家によって異なると推測できます。 一番恐かったのは安曇潤平の「顔なし地蔵」でした。読後しばらく鳥肌が立つくらい恐かったです。一番筋立てが面白かったのは京極夏彦の「成人」でした。流石だと思います。小池壮彦の「リナリアの咲く川のほとりで」は阿呆すぎる私には解りませんでした。そして一番ツマラなかったのは木原浩勝の「後を頼む」です。筋立てが平凡すぎます。あとの6人の作品は、それぞれに個性を光らせて、結構怖がらせてくれました。人によって恐怖するところが違うので、10人10様、怖い作品は違ってくると思います。 値段もお手頃で、充実してますよ。 |
![]() ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫) |
表題作「ぼっけえ きょうてい」は、とても怖くて、キモチワルイ話です。
でも、主人公の遊女が、私は大好きなのです。 彼女、実はとてもいい女だと思う。 生まれのせいか、ひねくれているけど、(彼女なりの)優しさもあるし、こんな境遇に生まれていなかったら、いいおかみさん、母親になって、普通に幸せになれたんじゃないかな。 まあ、そうはいかないのが、岩井志麻子の世界なのでしょう。 初めて手に取った、岩井志麻子の小説が、この本で良かった。 それから、岩井志麻子の本を、読み漁っています。 岡山弁を多用した、独特の、暗い世界。 希望なんて、ちっとも感じさせない貧しい生活。 でも、それでもたくましく生きる人たち。(特に、女性) 密告函の、主人公の奥さんは、怖いなあ。 にこにこしながら、だんなを裏切る女のしたたかさ、情念の強さ。 うん、ぼっけえ きょうていの主人公の遊女より、彼女のほうが怖い。 |
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