2007五月影展預告─5/17 Perfect Blue
![]() パプリカ [DVD] |
夢の世界を操ることで起こる「近未来のテロ行為」に関する顛末を綴る。
「夢を操られた人間」は現実世界では理解不能な言動・行動に陥り、自殺や事故を誘発することも可能・・・という恐ろしいお話。 「宮崎アニメ」の影響が多分にあるな・・・と思えたのが、精神世界で繰り広げられるロボット化した人間やら家電製品やらの大行進です。 たしか「千と千尋の神隠し」だったかにも似た様なシーンがあったはず。 主人公が「別人格」に変身する・・という設定は良かったのですが、肝心のストーリーがイマイチ理解し辛かった。 「子供向け」とするにはややツライ内容。 |
![]() パプリカ (Blu-ray Disc) |
夢の世界を他人と共有できるというデバイスをめぐって、その奪い合いと夢と現実を又にかけたバトルが繰り広げられるアニメ。画像そのものは非常にきれい。解像度や色調、アクションの描写だけでなく、主人公のパプリカも魅力的かつ、生き生きと表現されていてこの作品の基調を作っている。
シナリオは好き嫌いが分かれるだろう。一つ一つのストーリーの流れが、因果関係はあるのだが、それに対する説明が弱いし、いきなり飛躍する部分も多い。序盤の場面には省略できたシーンもあるし、その時間を後半に割いてもよかったのではないか。後半は、ストーリーが一気に拡大して、その広げた風呂敷をうまく片付けるには、もう少し時間と整理されたシナリオが必要ではないか。最後の終結させ方も、いまひとつしっくりこない。日本アニメ的展開といえばそれまでだが、それを前提としないと理解しにくい、といえるだろう。 また、単発のドラマが細切れに進むものも多く、時間上制約条件がある中で、もう少し的を絞ったほうがよかったのではないか。特に後半のドラマには、やや突発的なものもあり、ドラマを見ているというより、いきなり結論を提示されている感があった。わかりにくくはないが、このあたりは見ていてしっくりとこない部分であった。 個人的には夢のシーンを見ながら、かつての名作、ビューティフルドリーマーを思い出してしまったが、今回は複数の人物の夢がつながり絡んでかつそれが一気に拡大してく上に現実の世界の描写もあり、詰め込む要素がもともと多く、構成上の複雑さをえらく大きくしている感がある。 ただ、その点を除けば、作品のモティーフは悪くないし、全体的にうまくいえないが、魅力感?を感じる作品。 やや辛めに評価したが、日本アニメ的展開に抵抗感がなければ、もう一段評価を高くしてもよいとは思う。 |
![]() 千年女優 [DVD] |
平沢進さんが音楽を担当されてると知って、パプリカと一緒に借りてきて観ました。
初めて観る今敏さん作品だったこともあってか、最初は手法に慣れるのに少々時間がかかりましたが、 理解が進むにつれ各所で涙が溢れました。感情に訴えるという嫌らしさではなく、 もっと綺麗な何かが波紋となって広まるような、心が内側から変化するような感覚というか。 うまく言えませんが、そういったものを感じての涙だったように思います。 平沢さんの音楽がまた高揚感に拍車をかけてて素晴らしかったです。 ラストはどう受け止めたらいいのか未だ悩みますし、みなさんのレビューを読んでるとまた更に悩んでしまいますね。 観た人の数だけ解釈があるとは思います。 物語が過去と現在を行き来したように、ラストは物語の現実の千代子と実際の現実の監督が交錯してのセリフだったのかな、 と感じたのですが、 そうだとしたら千代子は「人生はどう死ぬかより、どう生きるかでしょう?」と、 監督は「映画だってどう終わるかよりどう進めるか、じゃないのか?」と言いたかったのかなぁ、と思いました。 ラストに重点を置きすぎる風潮を揶揄してるとも思えたし、 瞬時には理解出来ないセリフで鑑賞者をED直前で現実に引き戻したとも。 あと勘違いかもしれませんけど、結果が全てという合理主義的な社会を嘲笑してるともとれるような・・・。 とにかく考えるときりがないくらい色々浮かんできてしまいます。 追い続けられるものがある人生はやはり幸せだな、という素直な感動も勿論あり、 感じるままに観るのも、考えて観るのも楽しい作品だなと思いました。 レンタルで2回観ましたが、きっと観る度に新たな解釈を得られるのではないかと思います。 |
![]() 今の仕事で夢がかないますか―マンガでみる組織販売入門 |
現在、バリバリに働いている男性であればあるほど、「金持ち父さん、貧乏父さん」という本はショックだったに違いない。しかし、あの本に書いてあった「株、不動産または印税収入」のうちの印税収入を主婦などの女性でも簡単にしかも、月に何十万円という単位で獲得できるビジネスがあると知ったら、そのショックは前書の比ではないだろう。そういうビジネスを漫画仕立てで面白く、しかし、法律的な面までをきっちりと紹介した秀作である。 今更言うまでもなく、現在の市場を牽引するのは、女子高校生と主婦であり男性ではない。 そこには既に「女性」であるがゆえのインフォーマルな組織性(または、その可能性)がある。これは、ネットワークという概念と根本的に同じものとなっている。つまり、親和桊??が非常に高い。いわゆる井戸端会議とインターネットのチャットが同根であるのと同じくらい、女性の専売特許の口コミはネットワークビジネスの根源なのだ。 しかし、現実にネットワークビジネスにはねずみ講や悪徳マルチ商法など犯罪の危険もあり、正確な知識を得ることはそう簡単ではない。 実は、ガチガチにサラリーマンしている男性こそが読んで驚愕し、緊急に対応しなければいけないバイブルである。 以上 |
![]() 海帰線 |
あの、「パーフェクト・ブルー」の監督さんです。実は漫画家だった。“海人”の言い伝え、60年ごとに海へ還す神秘の卵。それを宣伝として利用しようと企む開発業者に、守ろうとする神主家の主人公。けっしてサラッと読めるものではない。それだけ話がしっかりしていて、絵も緻密だからだ。ストーリーはゆっくりと進展して行き、映画で言う1時間20分辺りで一気に加速して行く。ラストの大迫力!そして潮が退いた後の静けさの中の「嗚呼、終った」っていう安心感。まさに一本の映画です。とにかく納得がいくのだ。短編「キンチョーの夏」もおまけ的に収録されている。こちらは、新鮮で(?)面白いよ。大友克洋が好きな方は、絶対満足いくでしょう。どうせなら、「ワールドアパートメント ホラー」も復刊してくれと願う。 |
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