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ゴールデン☆ベスト 大塚博堂 シングルス
私は今から20年ぐらい前に「青春は最後のおとぎ話」を聴いたことがあります。しかしそれが誰の何と言う曲なのか判りませんでしたが、ここで見つけることが出来ました。私はこの曲を聴き直して、改めて私の当時の心境を思い起こすことになりました。「青春は最後のおとぎ話」は人生は物語を紡ぐものだという事を逆説的に歌っているように思います。歌の主人公は夢を持つ「未社会人」とでも言うべき人で、好きな女性はしかし「社会人」となって「向こう側」へ行ってしまいます。「彼女」は青春がおとぎ話の最後、と言います。主人公は「そうだね」と言います。それは彼女への肯定です。それで二人で来た道を主人公は引き返しますが気がつかないうちに周囲が変わっています。おとぎ話は実は終わっていません。「彼女」は結婚して新しいおとぎ話を、主人公は過去に戻るつもりでも周囲は変わっておりそこからおとぎ話を新しく始めることになる、ことが逆説的暗示的に示されているようです。大塚博堂の魅力の一端はこういう面にもあるのかもしれません。人生は物語を紡ぐものでしょう。これはそういうアルバムになっているようです。

 

白洲次郎 (コロナ・ブックス)
この本は楽しめます。身近な方の肩の張らないコメント。ふんだんな写真の数々。時折こうだったんじゃないか的な白洲本がありますが、彼の素顔が見える本です。
それにしても、彼が現代の世に生きていたらどんな活躍をしてくれたろうなあ。

 

ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)
 確か上野の単行本デビュー作は、カッパ・サイエンスから82年に刊行された『セクシィ・ギャルの大研究』で、これは79年に出たゴフマンの Gender Advertisementsを身も蓋もなく通俗化したような内容だったと思う。
 で、本書で上野は79年を「セゾンとパルコが領導した」「空前絶後の、二度と来ない広告の黄金時代」(p98)と形容していて、これを「(上野ら団塊世代は)まんまと西武にはめられた、じつにうまく乗せられた」(p92)という発言と考え合わせると、30歳頃の上野がどう問題を立て、それをどう切ろうとしていたか、よく分かる。
 糸井重里の仕事を、全共闘的出自の延長線上にある文化闘争と位置づける解釈を眼にすることがあるが、上野が堤の政治的過去を踏まえつつ「西武はビジネスの上ではベンチャー体質、テイストの上でもアバンギャルド体質である」(p58)と性格づけるのも、要するに同じことを言っている。因みに上野と糸井は共に48年生。49年生の内田隆三なんかも消費社会論や広告論をやってて、『シリーズ・セゾン』とやらに上野と一緒に協力している。この世代にはセゾン文化への特別な思い入れがあるのかな?
 そういえば46年生で信州大全共闘だった猪瀬直樹も西武を論じていたけど、猪瀬は『シリーズ・セゾン』に御呼びはかからなかったみたいで、本書でもまったく無視されている。堤と上野は京都の某シンクタンクの「株仲間」として仲良く名前を連ねているが、そういうサークルに加わらないような無粋者は、やっぱり排除されるんだと思う。
 最後に一言。p269の上野の発言に「いま愛国・祖国モノがウリセンですから」とあるのは、やっぱり「ウレセン」の間違いだと思う。

 

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憲法行脚の会)12月8日シンポジウム)後半)3




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