United Flow |
ソウル御宅だぃ集合ってフレーズも気に入った一枚。さっきまで山奥の駅で電車待ちしてた寒さも忘れた一枚です。次ワァー姨捨駅。姨捨駅。 |
シュガー&スパイス 風味絶佳 [DVD] |
あまり心動かされる作品とは思えませんでした。
柳楽優弥にしても、沢尻エリカにしても演技が悪いわけではないですが、 ストーリーがあっさりしすぎている気がします。 初恋がほろ苦いものと言うのはとても頷けます。 ただあまりにあっさりと、よりを戻しすぎていて 若いから、と言われればそうなのかも知れませんが。 何かもっと沢尻エリカの別れの心情なども描ければ、 もっと感じるものがあったかも知れない。 それとも柳楽優弥の一方的な視点でほろ苦さを描きたかったのか? |
放課後の音符(キイノート) (新潮文庫) |
中学生〜高校生の頃に読んでおくべきだった、と悔やまれる作家の代表は、やはり山田詠美でしょう。
ということで今さらながら。 「ぼくは勉強ができない」に続いて2冊目の山田詠美体験です。 本書は、大人の感性を早々と手に入れてしまった少女と、彼女を取り巻く普通の少女たち、そしてその対比を客観的に眺める主人公による、甘酸っぱく魅惑的な短編集。 主人公の視線が読者の視線とつながるよう、やや第三者的に描いているところがうまいです。 でもこんなの中高生の頃に読んでたら、完全に恋愛観というかセックス観変わりますよね。 当時もし山田詠美さんの本に出会っていたら・・・と想像するだけでなんかドキドキしてきます。 僕のように彼女の作品に触れないまま大人になってしまった方が、大人になってから、中高生の頃を振り返りつつ読むというのも、彼女の小説の楽しみ方のひとつかもしれませんよ♪ |
ぼくは勉強ができない (新潮文庫) |
学校からみるか、子供からみるかで、作品の印象が違うかもしれません。
学校からみると、不良の物語でしかないかもしれません。 子供からみると、最後は常識の範囲内で行動しようとする男の子「時田秀美」に嫌気がさすかもしれません。 「秀美」が嫌いな相手が、実は、同じ性格だから嫌いなんだというくだりでは、自己嫌悪を覚えるかもしれません。 ps. あとがきを読むと、作者の意志を登場人物が代弁していることがわかり、安心しました。 目的のない文章を読むと、悪い後味を引きずったままのことがあります。 作者の意図はなんだったのだろうかと悩んだままになったり。 作者の意図が分かり、安心しました。 自分でも、こういう作品が書ければと思います。 |
風味絶佳 (文春文庫) |
ありそでないであろう6つの恋の話。でもこれが「物語り」というものである。現実にあるであろう、話ばかり読まされても仕方が無い。なんてったって現実逃避が必要ですから。その現実逃避も本書のように、現実からチョットずれているくらいのほうが良い。あまりに極端でもこちらの心が物語りについていけない。
本作にでてくる女性は少し皆ずれている。そのズレさ加減が絶妙なので僕たちは彼女達に心奪われる。一方、出てくる男達は皆現実を背負っている。現実そのものである。現実の男達と非現実な女達。もー男の理想の展開じゃないですか。男だったら必読ですね。しかしながらこんな物語を女性が書いたのが驚き。山田さんは、巷に溢れる作家とは筆力が違いますね。 |