飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ―若き医師が死の直前まで綴った愛の手記 (祥伝社黄金文庫) |
人は健康で幸せな時「死」を意識する事はあまりないかと思います。
けれど、「死」は突然にやって来て、幸せだった家族を悲しみの底へと突き落とします。「人間は必ず死ぬ」それでは、「人は何の為に生まれて来るのでしょう」最後の最後まで「ありがとう」の感謝を忘れずに人生を精一杯生き抜いた井村さんは人生の意味をしっかり認識していたのだと思います。自分には一生の内に何ができるのだろう…そんな事を考えさせられる一冊でした。 |
禁煙バトルロワイヤル (集英社新書 463I) (集英社新書) |
喫煙派の太田と禁煙派の奥仲医師による激しいバトルを期待している人や
禁煙したいと思っている人にとってはやや物足りない内容かもしれない。 奥仲医師は喫煙による癌やCOPDなどの健康被害についてはしっかり説明しながらも 一日5本位なら癌のリスクは低くなるしCOPDになる前に天寿を全うできると言う。 またエキセントリックな嫌煙運動には否定的な立場をとっており、 太田と意見が一致する事の方が多い様に感じられた。 本書は喫煙のマナーに関する議論をあえて省いているとの事だが、 喫煙者たちのマナーの悪さに嫌気がさして数年前に禁煙した私にとっては、 最も取り上げて欲しい問題だと思うのだが・・ |