![]() 乙女の祈り【字幕版】 [VHS] |
自らの世界にのめり込む思春期の女の子の心理を描いた衝撃のストーリーです。 自分たちは完璧な世界へ向かっているのに実際はどんどん壊れていく姿が痛ましい限りです。 |
![]() 小さな悪の華 [DVD] |
フランス語の会話は美しい。
寄宿舎で仲の良き二人の少女。アンヌとロール。アンヌがロールを支配する。そう、女子の寄宿舎には男役と女役がやはりあるのだ。 これはやむを得ない。 仲の良い二人。二人の両親も了解している。 そして、夏休み。 アンヌの両親は長期の旅に出た。 聖体を飲み込ます ためている。 シスターのキスシーンをのぞき見し、神父に告げる。これは、神父に告げ口する。 これらは、日常してきたこと。 娘二人は 大人達にとっての反モラルの世界に一挙に飛び込んでいく。 牧童を誘惑し、牛を逃がす。 庭師の小鳥を殺す。 放火。 庭師を誘って悪魔の儀式。さらに、湖で庭師を突き落とす。 ガス欠の男を屋敷に誘い、挑発し、頭部打撲し殺してしまう。死体を湖に沈める。 夏休みはおわった。 学校で二人は刑事から聴取される。 最後は学芸会で、ボード・レールの詩を朗読。そして、自らの服に火をつけて皆の前で焼け死ぬ。 あまりにも、悲しい。 誰でも、抑圧・拘束が長期化したら、自由を求める。 そんな、社会状況下に娘たちはいた。「危険なあそび」か。少女たちの「危険なあそび」は、「汚れ無き悪戯」を 思い出す。あるいは「悪い種子」を思い出す。 子どもたちは自由を求める。それは、悪戯だったり、危険な遊び、大人が教える抑圧への反抗というカタチをとる。 そのどこが悪いというのだ。現実と空想もはっきり峻別できない。生と死も判別できない。おのれたちの独自の世界を創るのだ。 映倫でこの作品が上映禁止、海外輸出禁止の処置がとられた。 カトリック教徒にとっては、絶対許されない作品であったのだろう。 私はカトリック教徒では無いから十分にはわからないが。 しかし、少年時代、青年時代の自分を思いかえすとこの作品は自然に私の感性に入ってくるのである。 |
![]() 乙女の祈り [DVD] |
最初に、これはサイコホラーではなく青春ものです
美しいグロさに溢れた青春映画です 話はいたって単純で 異常に仲のいい少女たちが二人を引き裂く原因と決めつけた母親を撲殺する それだけの話なんですが ピータージャクソン監督の見せ方が半端じゃなく美しくグロく ぐいぐい映画にひき込まれていきます 最初の方はいたって平和できれいな青春ものなんですが 途中から少女たちの妄想が入ってきて 粘土の人形と踊るわ、人を殺させるわ・・・ すばらしくグロいです 人間の中身を見ちゃった・・・そういう気分です ま、何にしろハッピーエンドではない結末ですので そういうのが苦手な人はちょっとやめといた方がいいと思います 人間のグロい部分も美しいと思える人 そういう人向けですね |
![]() GIRL×GIRL×BOY―乙女の祈り― (アクションコミックス) |
高校生の風花と利里は幼馴染で恋人同士、しかしそこへ昔風花の事をいじめていた一太が転校してきて・・・・。
という男女三人が織り成す恋愛ストーリーなんですが、読み終わった後の爽快感がたまりません! 同性愛カップルが必ずぶつかる問題にもさり気に切り口をいれていて、とても素晴しい作品だと思いました! 百合的には星5つでしょう!!! |
![]() バイトでウィザード 響けよわが祈り、と少女は笑った (角川スニーカー文庫) |
このシリーズは季節感の描写が綺麗です。季節が移り変わっていく表現がとてもリアルで、読んでいて心地よいのです。季節が秋になるにつれて不穏な空気が流れ始めていたのですが、ついに今回、雪が降って…とても切なくなりました。 話は、この巻のラストで一応「束の間の休息」?的展開になっているのですが、やはり伏線のように描かれた不穏な文章表現がまだ読者を安心させてくれません。まだ季節は晩秋。これから冬に入るにつれて、もっと衝撃的な展開が待っているのかもしれません…。 とりあえず主人公たちの敵である「久画均整」の謎や、ここの「最高位」が一体何者なのかが、この巻で明かされます。 個人的には今回の口絵が大好きです…。イラスト付の小説はこうあるべきですね。イラストが文章をさらに引き立てています。 |