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純文学のエロイところを朗読してみた




春琴抄 [DVD]
原作者、谷崎潤一郎本人がこの映画を鑑賞したならばどのような感想を抱くであろうか。
谷崎潤一郎といえば日本に映画が持ち込まれたころ、いち早く映画の芸術的可能性を見出した人物であり、映画の進歩に尽力してきたことで有名である。
彼の作品も映像を意識した作風のものが多く見受けられる。
陰影や空気感を文章の中に織り込むセンスたるや秀逸である。

春琴抄は個人的に谷崎作品のなかで細雪と並んで好きな作品であり、何度も何度も読み直した。
その原作と比べて本作品がどうであるかといえば、心からの賞賛はできない。
原作にある圧倒的な高貴さ、厳かさ、緊張感、洗練の極地のようなものが薄らいでいる。
それは大衆映画として製作したからには仕方ないのかもしれないが・・・。

作品自体はそれほど悪くはないのだが・・・。
山口百恵の配役は上手くいっていると思うし、ラストシーンには鬼気迫る力強さがある。
それでも原作のあまりの素晴らしさにはほど遠い。
是非原作を読んでいただきたい。
それから副事物的に鑑賞すればそれなりに楽しめる作品であると思う。


 

卍(まんじ) [VHS]
何度か映画化やビデオ化されている谷崎潤一郎原作の卍の坂上/真弓版です。
比較的細めのお二人なので、ビジュアル的にはエロティックというよりも綺麗な映像になっています。
ご覧になる方はあまりHなシーンは期待しないで見ていただきたいと思います。

 

讃歌 [VHS]
こういう邦画があること自体幸せです。

確かに商業映画ではありません。
新藤監督が谷崎潤一郎を描くとこうなるという代表的なものです。
二人の愛情、これは観ている観客ですら誰も分け入ることが出来ない崇高なものです。ただ、誰もこの舞台には立てない。
お互いの愛情表現は、贔屓目に見ても大人ではありません。が、純粋な愛情が二人をどのような姿に昇華させるのか。
ラブ&エロチシズムを日本らしく、編集の妙が言えば森鴎外の小説のようなガラスよりも繊細で、絹よりも滑らかな空間を演出しています。
こういう映像は、もっとも日本人らしいものではないかと感じてしまいます。

渡辺督子の演技力が、妖艶であり、稚拙であり、純粋な春琴を表現しています。このような女優が居たことは日本の映画界の宝ではないかと思われます。ロマンポルノはこのような女優を育てるのでしょうか?

ぜひ、一度観るべき作品です。
DVDでの再発、願っています。


 

刺青 SI-SEI [DVD]
映像、ストーリー展開ともに、独特の雰囲気を醸し出している作品。
ただし、台詞劇の要素が大きい分、台詞の言い回しや表現が重要になるところだが、いかんせん棒読みの感を否めない。
吉井怜の美しさはこの作品にピッタリ!なので、彼女のファンならライブラリーに加える価値アリと思う。

 

陰翳礼讃 (中公文庫)
 日本の夜は明るすぎる、と谷崎潤一郎が『陰翳礼賛』で嘆いたのは昭和8年のことだ。現代と比べたらさぞ暗かったろうと思われる時代である。
 谷崎は単に明るすぎるのを嫌ったわけではない。ロウソクなどの柔らかな灯と、それがつくる陰が日本の文化であり、その文化が消えていく(あるいは変質する)のを憂えたのだ。
もっと言うならば、谷崎は灯火を暗喩に用いて、西洋文明を無条件に導入してきた日本人のあり方を疑問視しているのである。
 「谷崎は実際には明るい家をつくった」などと的外れなことを述べて得意がっている輩がいるが、自分の知性の低さを公表しているようなものだ。

 

文章読本 (中公文庫)
たくさんレヴューがありますね。驚かされるのはこれをハウツー本として読んだ、もしくは読もうとして購入した方があるという事実です。これは私が大学のときの教養課程での日本文学で副読本として使われていましたが、およそシノプスもハウツー本としての紹介の色彩はなかったようです。時代は本当に変わってしまいました。中身は、矛盾した部分が満載です。だって、最初から「言語や文字で表現できることの限界とその限界内に止まる」ことを指摘する文章読本とは逆説的な作品です。でも相互に両立しえない目的をある瞬間バランスさせる、それこそ芸術なのでしょう。むしろこれは谷崎の日本文化論といっていい作品です。陳腐化した印象を与える部分はたしかに存在します。そしてフェミニストには到底許すことのできない部分も。そしてステレオタイプとして非難されてしまう日本文化論も。でもここで谷崎が日本の美点と特色としてあげている点への共感はどの世代まで可能なのでしょう?字面とルビの選択の部分はこれまでは意識することのなかった指摘です。

 

春琴抄 (新潮文庫)
 余りにも有名なストーリーなので、読まずとも読んだ気になってる人は多いと思う。でも、そんな人にこそ言いたいが、この話は粗筋が分かっていても読んで損はありません。まず、読んでいて目が痛くなるという言語体験はそうありません。そして、マゾヒスティックな女性礼賛振りが「芸術」に昇華される谷崎文学の味が、こんな短編でお腹いっぱい味わえてしまうというのも、この作品の良いところです。

 なお、著者本人が「文章読本」で語っているように、この短編は句読点に関する実験作でもあり、殆ど句読点が打たれていません。それゆえに、若干読み難く感じる人もいるかもしれませんが、ヒロインを扱った架空の伝記をネタに進んでいくストーリーともども、こういった細かい仕掛けが随所にある凝った作品でもあります。

 解説曰く、かつては「いかに生きるべきか」という問いが無い、という点からこの小説は非難されたそうですが、いえいえ、10年経つと忘れ去られるような薄っぺらい哲学やイデオロギーなんかを超えて、谷崎は「耽美的に生きる」ことを「生き様」として書き抜いて常に支持を得ている、ぶっとい作家なんだと思いますよ。この作品もそんな作品です。

 

谷崎潤一郎 動画


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谷崎潤一郎 情報


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