罪と罰地球(ほし)の継承者完全攻略ガイドブック (電撃攻略王) |
この本が攻略している「罪と罰」というゲームはかなり難しいアクションゲームですが、ゲーム中のアクションを文章でうまく解説していると思います。 気になったところは掲載されている画面写真が全体的に暗く、せっかくの解説が分かりにくくなっていることです。この点だけ残念でした。 |
罪と罰―地球の継承者 (電撃ゲーム文庫) |
内容は同名ゲームのエピローグといったところ。 主人公の戦いの動機や、ヒロインとの出会いなどを描いている。 中盤辺りまでの流れや雰囲気などは良かったが、 後半は筆者がゲームの設定をよく理解していないように見受けられる内容である。 ゲームのストーリーを補完するにはやや力不足といったところだろうか。 |
罪と罰 地球の継承者 |
――独特のグロさと、あくまで現実主義的な設定の近未来が舞台……
なんて前述しましたが……もちろん現実世界では不可能な事のオンパレードです。特にシューティングでお約束の無限発射が可能な飛び道具は、このゲームではなんと戦闘機すら落とせる高威力のエアガン(※空気自体が弾丸)?!しかも戦うのは十四、五歳の少年少女だって?!最高だ!面白過ぎる!爽快だ! 食糧問題により産み出されたルフィアン(こいつらが敵)なる大量繁殖生物の創造を成した人類が辿る荒廃した未来……聞くだけでも胸が高鳴りますが、反面、頭の何処かで現実世界にもある幾つもの問題について考えてしまいます。これはもしかしたら近い将来に本当に起こり得る未来の形の一つなのかもしれないと……。事実、最近では他の魚に他の魚の卵を作らせて他の魚を生ませる事も出来る様になったと聞きます。はたしてそれが本当に安全なのかどうか……不安は付きまといます。 その表題の通り、人類の『罪と罰』について考えさせられます。 ゲーム内の舞台世界は我々の現実世界を舞台とし、そこで動く社会情勢等の背景すらもある意味では現実的であるのに、主人公達が使う武器や戦う存在が非現実過ぎる(褒めてます)!つまり、現実とファジーな現実が混同する事で、ある種独特の雰囲気を醸し出し、類稀な表現がこのゲーム内ではなされています! 仮想世界などのファンタジーで走れば完全なファンタジーであるのに、ファンタジーに走り過ぎずに必ず五割以上の現実をスパイスとして混ぜる……そこが製作者のニクい部分です。 それらが半々に混在するからといって決して中途半端な表現がなされているわけではなく、その表現方法が買ったばかりの当時としてはとても斬新に感じました。無論、発売してから数年が経ち、今現在進行形で出ている他のゲームと比べても……このゲームしかない要素だと改めて思います。 シューティングなのに、アクションでもある。それもまた良い。初心者には無茶苦茶高い難易度だが、EASYでも同じEDは見られるのだから、先ずはそれでクリアしてみればいいです。 少しでも多くの方々にこの独特の世界観に触れ、そしてこのゲームに惚れて頂きたいと思います! |