映画『奇蹟の輝き』 自殺者の死後 その1
奇蹟の輝き |
現在はヴォーカルが変わったらしいが正解だと思う。
この作品のヴォーカルは楽曲を殺している気がする。 せっかく良い曲なのに。 新しいヴォーカルで聴いてみたい。 ラストに入っているインストはとにかく壮大で感動的だった。 このインストだけでも買う価値あり。 番組のエンディングにも使われていたのも納得。 |
奇蹟の輝き [DVD] |
大変に個人的なことから申し上げることに、ご容赦を賜りたい。 私は、父親が45歳の時の子供で、一人っ子である。従って、私が小学校に入学した時、父は52歳になっていた。父親参観等で、児童の父親たちが一堂に会するときなどは、ほぼ、総ての場面で、父は最年長者だった。殆どの場合、クラス担任の教員もまた、父よりも年少だった。 私は、そんな父親を、ごく自然に、とても誇らしく感じた。「先生も知らない昔のことを知っている家のお父さんは、偉いんだなぁ……」と、素直に、そう思った。私にも、反抗期はあった。しかし、小学生のころに感じた、父に対する名状し難いノスタルジックな愛着は、一貫して、私の胸中から去ることが無い。 その一方で、私の中には、父が何歳まで元気でいてくれるのだろうかという、とても本質的な不安が、幼い頃から有った様に感じる。毎年お盆になると富山の菩提寺からご住職が来られ、ささやかな仏壇にお祀りしているご先祖様のお位牌に、お経を上げてくださっていた。 幼い私には、何故か、お位牌にお経を供えてくださるご住職の様子が、とても怖いものに感じられた。「お父さんも、何時かは、お仏壇の中に入っちゃうのかしら?」と、漠然とした不安を感じたことを、今でも覚えている。 前置きが長くなったことを、率直にお詫びする。 こんなバックグラウンドを持ったことが原因なのかどうかわからないが、私は学部時代、丹波哲郎氏の「大霊界」についての著作に触れ、大きな世界観の逆転を経験した。いわゆる彼岸と此岸との主客が、私の中で、逆転した。 人の霊魂が肉体から離れるとき、霊界からのガイドや、一足先に旅立った縁ある方たちが、団体で出迎えてくれることを知った時、私は、胸に熱いものがこみ上げてきて、涙が止まらなかった。 この映画の中に、不慮の交通事故で命を落とした父親と二人の子供たちとが、霊界で再会するシーンがある。このシーンをを見たとき、20年前に、丹波氏の著作に触れたときに感じたのと、全く同じメッセージを、私は受け取った。……涙腺が、またしても決壊してしまった……。 折りしも、それは父が脳梗塞の後の、リハビリに励んでいたころのこと。既に、事実上の父子家庭になっていた私にとって、この映画は、何時かはやってくるであろう父の彼岸への"帰還のとき"と、"帰還してなお断ち切られない魂の絆"とを、めくるめく映像美と俳優陣の誠実な演技とによって、私に「予告」してくれた、大切な一篇なのである。言わば、私の「心の映画」なのである。 父は脳梗塞を克服し、その後の5年間を、かなり元気に過ごした。6年目に、末期の癌であることがわかったが、本人にはことさら伝えず、献身的なヘルパーさんと私との二人三脚の在宅介護を経て、84年間の"現役を除隊"した……。 この映画は、うっかりすると、"闇"に吸い寄せられそうになる私の弱い心を正気にさせ、喝を入れてくれる、ありがたい作品となった。(了) |
奇蹟の輝き [DVD] |
天国と地獄 それがこんなにも迫力があり、美しく描かれているなんて! 家族愛も感動。そして心の持ち方で簡単に変化する環境。 ところが、これがなかなか変われない。 人の心の弱さと、強さが素晴らしく描かれていて、友達みんなに薦めました。 いろんな事に悩んでいる人にもぜひ観て欲しい作品。もう何度観たことか・・ 絶対観て欲しい。なんたって最高!! |
奇蹟の輝き [DVD] |
あの世を描いた作品。男女の運命の出会いやあの世を多少でも信じていないと観るに耐え得ない。しかし、少々でもそうした夢心をお持ちの方にはお薦め。CGだけに頼らないあの世の描写はリアル感があり、ストーリーにも説得力があった。ただ主人公がロビン・ウィリアムスというのはミスキャストではないだろうか?ロマンと夢が溢れる作品なのでもっと若くて二枚目俳優にして欲しかった。 |
奇蹟の輝き【日本語吹替版】 [VHS] |
死後の世界があるかないかの論じ合いではいつも結論は出ない、霊界がある証明も無い証明もできないからだ。が私は、あるんじゃないかな?と漠然と思っていた。だから仏前や墓前で手を合わせた時、あの世のおばあちゃんに通じていると信じていた。この映画を観、素晴らしい映像に実感が湧き、霊界ってこんな感じなんだろうな~と妙に納得した。しかし、なかなか会いたい人に簡単に会えるわけでもなさそうじゃないか!それが恐い気がした、だから、希望や安らぎより不安と落胆の方が大きかった。でも、取りあえず、自殺だけは止めておこう、地獄に落ちてしまうそうだから。地獄にもいろいろありびっくりだ。真っ黒な海に漂う…というもの、アスファルト様なドロドロに埋め込まれ顔だけ出しているものの身動一つできないというもの、誰も何も無い悲しみだけの世界というもの。その地獄に落ちた妻を夫であるロビン・ウィリアムスが助けに行くのだが、それはそれは大変な旅のようである。この世のなにより困難である(この世ではなくあの世なんだが)、妻を愛していなければあんな苦労をして地獄の中を探し出せないだろう。どうなるのかと思ったが、真実の愛情で救えたのだ!やはり愛こそすべて!愛が無ければ無に等しい、愛し合う二人は永遠に共にある。カップルで観て欲しい、色々話し合って愛が深まるかも、でも愛ってむずかしいかも。 |
奇蹟の輝き【字幕ワイド版】 [VHS] |
先日、友人と「ソールメイトはいるか否か」という話をした。 この映画はそのソールメイトに重きを置いた映画で、映画を観た私にとっては「いると信じたい」というのが意見だった。 本題に戻るが、子供を亡くして自分も死んでしまったロビンウイリアムスが、全てを悔やんで自殺をした奥さんを地獄まで探しに行くという話である。宗教界では往々にしてある話だけれど、自殺者は地獄へ行くという設定なのである。 天国から地獄への道のりを道案内してくれる男女を「心の目」で観るロビンウイリアムスが印象的だ。死んでまでも人というのは色眼鏡をはずせないでいるのだ、という悲しさを見た気がした。そして地獄から奥さんを救い出すその思いはやはりソールメイトならではの業だったと思う。 ストーリー!もさることながら、映像も悪くないので「ソールメイト系の話はちょっと」と言う人もみやすいかもしれない。 |
奇蹟の輝き (創元推理文庫) |
『ある日どこかで』で、日本でも再評価が進んでいるマシスンですが、あの切ないロマンス以上に泣けるのが、この作品です。夫婦愛、家族愛がテーマなのでちょっと上の年齢向けですけど、終盤、はなればなれになった妻を取り戻そうと夫が必死に戦うあたりは切なさが胸にじんわりと迫り、涙がこぼれ、ドキドキします。『白い犬とワルツを』などの良い話好きの方にぜったいのお勧めです。 |
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