キーボードクラッシャーが「星をみるひと」をやってみた
![]() 星をみるひと |
明らかなバグが多いのは残念だが、案外これはおもしろいし、実は良いゲーム。
一般的なRPGは、いろいろな設定があれども、基本的には普通の人間が主人公であり、 プレイヤーはその主人公に感情移入することでゲームの世界を楽しむ。 しかしこの「星をみるひと」は、プレイヤーが普通の人ではない、エスパーになりきるゲームだ。 しかも本格的になりきれる。だから残念なことに誤解が多い。 個人的なイメージも入るが、エスパーの多くは一般の人間と比べて 下半身が弱く退化していて虚弱体質。そしてとにかく体格的に大人になるのが早い。 それらの特徴がこのゲームでは、移動速度の遅さ、 急激なHP上昇と肉体的成長など、実に丁寧に描かれている。 戦闘中に逃げられないというのも、恐らく足腰の問題だろう。 その証拠に、後にエスパー能力で逃げられるようにはなる。 序盤の敵が異常に強いというのも、まだエスパー能力に目覚めていない、 虚弱体質のため凡人以下の彼らが、敵と戦う困難さを描いているのだと推測できる。 その証拠に、レベルが上がりエスパーとしての素養が開花してくると、 特別なことをされない限りは、死ぬことも出来ない。 またシナリオの内容も、当時のゲームとしては珍しい。 しかも昔のゲームならではであるが、主人公たちが一切喋らないため、 色々なことが想像出来ておもしろい。 リメイクして欲しいという声もよく耳にするが、 基本的なシステムを変えてしまうと、このゲームの本質を味わうことは 出来なくなると思う。だからもしリメイクするならば、 機種は携帯機などで、細かなバグを修正する程度でのリメイクを希望したい。 |
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