笑う蛙 [DVD] |
大塚寧々の妖しい魅力が炸裂する微妙にマッタリした大人のコメディー。 長塚氏の怪演も見事。シットリした大人の笑いが堪能できる邦画が好きな人、それと大塚寧々のエロティックな魅力を堪能したい方!!! 是非買って下さい。満足できます(笑) 可も無く不可も無く淡々とした笑いを描いた微妙な作品。 妙に印象に残った。余り積極的に褒める所が無いから五つは付けれないから星四つ。大人の映画ですねえ…。 |
愛の領分 (文春文庫) |
表紙がとても重い感じなので、買ったまま少し眠らせて置いたのだが、一度読み始めたらはまってしまった。作者の登場人物に対する間合いの取り方や、時間の流し方などとても新鮮でいい。読んでる間とてもいい時間をすごせると思う。 |
戦力外通告 |
筆者の得意の「熟年の恋」を描いている。
私は「55歳でリストラされた男の物語」という新聞広告を見て、自分の身に当てはめて読んでみたいと思って、この本を選んだ。最初はリストラされた熟年男の悲哀が少し書かれているが、その後は「幼なじみとの不倫」、「同級生とのつきあい」、「妻との冷えた関係、家庭の崩壊」がメインとなる。暇な熟年が、毎日飲み歩く。女房との関係が冷えていく、父親を降りて男に戻る。昔「夕暮れて」というテレビドラマがあったが、それに似ている。私はリストラされた男の悲哀、再就職での苦しみ、もがき、再就職成功を期待して読んだのだが、それはあまり書かれていなかった。だから少々不満が残った。ただ「熟年恋愛小説」として読めば、結構楽しめる。主人公を始め、登場する人物がみんないい奴ばかりだ。その辺の描写は緻密だ。同級生との絡みは、かなりよく書けている。 ただ毎日失業中にもかかわらず、バー、割烹、レストランなどに通うとは、かなり経済的に恵まれた熟年だなと思った。それに「55歳と54歳の幼なじみとの不倫」も現実には、ちょっとあり得ないし、最後の主人公の再就職成功もあり得ないと思った。まあ「メルヘン」として読めばいいんだ。 |