AQUARIUS ~ 海上自衛隊 JMSDF submarine ~
よみがえる自作朗読の世界~北原白秋、与謝野晶子、堀口大學ほか~ |
むかし(30年くらい前だったか)、レコード時代にコロムビアより、ほぼ同じ布陣で2枚組朗読復刻がでたことがありました。与謝野晶子のほとんど巫女さんのような神がかった朗読の迫力や、白秋の独特の間合いの取り方、斎藤茂吉の、東北なまりの訥々とした朗読、萩原朔太郎の鬼気迫る声・・・など、そのときにはじめて聞き、98年CD化されたときは本当に嬉しかったです。 ただ、そのとき残念だったのは、レコードのときには収録されていた、坪内逍遙自身の訳・朗読による「ハムレット」一節が収録されていないと言うことでした。 逍遙は、いま流行りの日本語の朗読について、文学者として最初に本格的に朗読法を研究したひとでしたし、明治末には、その玄人の歌舞伎役者を思わせる声色で、早稲田の授業に出席していた正宗白鳥や近松秋江などを魅了してしまったひとでした。その、伝説の声色がここに復活している!という、かつてレコードを聴いたときの興奮を思い出すにつけ、それを省略してしまっているCD版への不満はいかんともしがたかったのですが、30年ぶりに、(オリジナルからすれば70年以上にはなるでしょうか)ついに、出るんですね! |
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