カタール国際ユース 決勝ポーランド戦(1)
コルチャック先生【字幕版】 [VHS] |
この映画を見て、初めてコルチャック先生のことを知りました。白黒映画なので、少し時代を感じますが、ユダヤ迫害史、子供の教育について興味がある方に特におススメします。ちなみに、コルチャック先生の子供に対する考え方は、1989年に国連で採択された「子供の権利条約」に影響を与えています。 |
戦場のピアニスト [DVD] |
アンネ・フランクを知って以来、私はユダヤ人迫害のことは忘れられない。
日本の歴史ももちろんだが。 戦争はすべてを破壊していく。この映画でも、子供をも殺す場面があるし、 体力の衰えたひとも抹殺される。戦争とは国同士の戦い、都市の崩壊というよりも、 人間が人間であることを崩壊せしめるものなのだ。 そうした状況下において、主人公が生き延びることができたのは奇跡である。 収容所に行かせまいとした友人の行為、彼をかくまったひとたち、 敵ですら彼を生かそうとする。 シュピルマンが生き延びることができたのは、極限下であろうとも 人間であろうという意志を持ったひとたちがいた、 少なくともそうするよう努めた人たちが敵味方は関係なく居た、ということである。 そのように描く監督の人間性が私はとても好きだ。 |
ムーミン パペット・アニメーション DVD-BOX (通常版) |
2003年限定3,000で発売されたボックスから封入特典を除きスリム化した再販版。映像の内容は同じなので前回買い逃したムーミンファンには朗報です。ほのぼの感いっぱいの全編手作りパペットアニメです。近年のパペアニに比べれば技術的に切り絵が動いているようですが、それが逆に懐かしくも新鮮に感じられました。ストーリーは原作に忠実で、76話あるので長く楽しめます。日本で今まで観ることが出来なかった映像がDVD化されることは非常に嬉しいのですが、DVDならではの特徴は感じられませんでした。音声が日本語吹き替えのみで、一人の声優が全登場人物の声をあてていますが、欲をいえば日本ファン向けに音声は原語に日本語字幕、また声優も数人は起用して欲しかったです。またフィルムの劣化とゴミが激しいのですが、そのまま収録されています。値段を上げても良いのでデジタルリマスター版は無理だったのでしょうか?何度も発売されるタイプではないので、完全版として発売して欲しかったです。内容は勿論良いですよ。 |
金星ロケット発進す [DVD] |
値段が安かったので、他の映画いくつかと一緒に目新しさで購入してみました。
それらの中では意外に楽しめましました。 タイトルの通り、金星に飛び立つロケットの話なのですが、 面白いのはメインクルーの構成です。日本人、中国人、黒人などが含まれていて、 中でも日本人(女性)は主人公の男性の元恋人でありヒロインという重要な役柄。 当時のハリウッドではなかなか珍しいのではないか、と思ったのですが、 ポーランドと東ドイツの合作映画なんですね。ですがこのDVDはアメリカ製作版ということで、 音声は全て英語となっており、日本人にとっては聞き取りやすくなっています。 無論特撮技術や金星の描写など、現代の目で見ると陳腐化してしまっている部分もありますが、 ロケット内部のメカニックや宇宙服のデザインなど、当時のセンスがたまらなく イカしてると思います。ストーリーにも引き込まれる部分があり、 失礼ですがこれは「当たり」でした。 |
20th ZABADAK |
「結成」20周年記念ベスト盤。
選曲リストが公式サイトにあります。 目玉は、シングル「LET THERE BE LIGHT」収録の2曲。 「水の踊り」はシングルヴァージョン。曲の長さは同じで、歌詞が全く違います。 MMGの音源が手に入らない現状では、このベスト盤は待望です。 再発されたらそれぞれを買うことをお勧めするのですが。 新しいファンの目につく場所で販売されることを願います。 |
フジ子・ヘミングの奇蹟~リスト&ショパン名演集~ |
フジ子・ヘミングさんのビアノは、とても繊細ではかなく、哀しみがあふれています。
お小さい時から、いろんなご苦労をなさっていたからでしょう。 まさに波乱万丈の人生を生きてこられた方なのです。 それが、このように哀感あふれる演奏になっているのだと思います。 絶望感に苛まれた時に、フジ子さんのピアノを聴くと、心の底から癒されることでしょう。 人の哀しみに寄り添ってくれる、そんな存在だと私は感じました。 |
世界が愛した日本 |
2005年から調査している『良い影響を与えている国』で3年連続でトップを維持している国『日本』
その日本の国内にいると平和な事を含め当たり前なことが当たり前に過ぎ去り日本人自身が日本に誇りを持てずに見失っているような気がする 全7章からなるストーリーはどれもが感動的でカネをバラまく事だけではない本物の外交を知る・・・。 こんな大切な史実をなぜ教育の現場では伝えていかないのか? 授業のコマ数が足りないからか? 受験では点数になり辛いカリキュラムになるからか? ハッキリ言って知らなかったのが日本人だけという事実を恥じるべきで道徳の時間や世界史・日本史の中に組み込むべき大切な話でしょう 年号と事件の表面的な暗記だけの歴史教科書なんか窓から投げ捨ててなぜ世界に日本が愛されたのか? その時に日本人の先祖は何を想いどんな行動をしてきたのかを歴史から学ぶべきであろう 通読中は熱いものが込み上げて来るので読む場所には注意が必要です。自分の場合・・・(汗) |
宇宙飛行士ピルクス物語(上) (ハヤカワ文庫SF) |
訓練生ピルクスは鏡に映った経験の無さを象徴する自分の姿やそのぽっちゃりした顔に幻滅を感じます。若いピルクスは危機に直面して必死の対応をしていきます。それはユーモラスでもあります。自身の陥った状況を認識するのに一杯一杯で、トラの巻と一夜漬けをもとに行動の選択をとるピルクス訓練生。しかし物語が進んでいき、航宙士としてのキャリアを積み重ねたピルクスの鏡に映った顔には、翳った筋が。その頃にはもうピルクス船長は存在の意味と人生の意義について省察をする人となっています。
経験を積むにつれ、より複雑で予想不能な環境でも己の行動を柔軟に制御することが可能になっていくピルクス船長。それは機器の制御システムやロボットなど各短編のサブキャラクターである人工知能が、いかに経験を知性として蓄積していくかというプロセスを思わせます。結局、両者には大した違いはなさそうにも思えてくるのが不思議です。人工知能とは欠陥を潜在的に持っている機械にすぎないと描写されているにもかかわらず、ピルクスとともに彼らに対して憐憫や共感といった感情を抱いてしまいます。敵であるものとの心の交流といった複雑な意識のありようを考えざるをえなくなる場面もあり、人工知能と人間との接点を強く意識させられます。それは人間どうしにもあてはまり、最終作品では、ピルクス自身のとる行動が持つ、自分自身にとっての意味と他人にとっての意味との衝突に深い考察がなされていきます。 古典的なSF的帰結からサスペンス、ホラー、アクションなどの醍醐味も味わえ、コミカルな場面から法廷シーンまでバリエーションは豊かです。改訳も入ったとのことでかなり読みやすい印象です。思索の迷宮に引きずりこむ力業は自重気味なのですが、人工知能や宇宙を描きながらも、あくまでも人間を基準として世界を認識し、人間の可能性と限界を検証するレムの姿勢が垣間見えてきます。どう読んでも楽しめるのが本書の秀逸なところです。 |
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