警視庁捜査一課殺人班 |
殺人事件が発生した際にそれを捜査する捜査一課の殺人班の仕事を、実際の事件を交えながら紹介している本です。
通信指令官が 「夜の警視総監」 と呼ばれるポジションで、初動指揮をとるため、一課経験者を送り込む人事異動がおこなわれている。 捜査一課殺人班は実際に事件がおきると、満を持して一番最後に出動する。 といった、捜査の順番。 実際に起きた 「二警官刺殺事件」 で犯人の足跡がジグザグ走行していることから 「狙撃を回避するための軍人行動の一つ」と推測、 犯人像を絞り込んでいく様子。 など、興味深く読みました。 とくにこの本で印象的だったのは 「取調べ」 について書かれている部分です。 「人間としての容疑者と正面から向き合い、包むことができるかどうか。 それが容疑者の信頼や好感を呼べるかどうか、」 が自白につながっていく様子を何例も紹介しています。 心理的な攻防が多く語られた本でした。 |