カノッサの屈辱#3 1/3 「ニューミュージックと西太后の時代」
ラストエンプレス 西太后【字幕版】 [VHS] |
内容的には、なまなましい性描写の部分が多すぎかな。衣装とかはかなり鮮やかで、映像的には見ごたえ有り!また、あまり残虐なシーンは出てこないので、見やすいかもしれません。西太后って、どんな人?と思うひとは、これ1本見ればOKかな。 |
西太后 (完全版) DVD-BOX |
映画、西太后が日本で公開されて20年余、今やっとノーカットのDVDが監督「リー・ハンシャン」DVDBOXとして発売されるのは素直に嬉しい。けれど同時に「何故もっと早くDVD化しなかった?バラ売りで出して欲しかった。」という思いも否めない。
しかし、日本で公開された「西太后」は原作二本分の映画を短縮して一本に公開したという「暴挙」だったので(私はもう英語版でオリジナル観ちゃったけど・・・)これが日本語の字幕付きでやっと観られると言う事は評価に値すると思います。けれどもこれは名前の「西太后」DVDボックスではなく、正確には「ラストエンペラーを描いた「華龍」が入ってのボックスセットなので「リー・ハンシャン」ボックスだと思います。勿論監督の違いでボックスセットにはできなかったのだろうけど、私は是非「田壮壮」監督の「最後の宦官・李蓮英」を、死期を描いた西太后のDVDとして出してもらいたかったので、評価は☆4つにしました。初めてご覧になる方は、とてもお得な見応えのあるボックスセットだと思います。バラ売りがないのはやっぱ不満ですぞ!是非ご一考を。 |
西太后―大清帝国最後の光芒 (中公新書) |
好事家と共産中国の操作によって「悪の権化」「清を滅ぼした贅沢劣女」といったイメージをつけられた西太后だが、本書はそういったエログロな先入観を排除して、いったい実際の西太后はどういった人物だったのかを考察している。多くの資料を丹念に研究し、中国の歴代王朝は大まかに漢、満、蒙(モンゴル)が順番に政権をとってきたこと、ひとつの王朝の平均寿命は総じて200年前後であることをあげて、西太后が政権をとったときは、既に清朝は瀕死状態であったこと、いつ滅んでもおかしくない疲弊した王朝の寿命を、むしろ西太后が50年長引かせたのである、という解釈に及んでいる。人間としての西太后の長所短所、および政治家としての長所と欠点も平等に考察し、非常に中立的な読みやすい文章で書いている。西太后をとりまく皇族たちや官僚たちの思惑も、漢、満、蒙の3民族の構図になぞらえて説明しており、どの人物の考えも人間味あふれていて共感しやすい。
著者の妻は中国人で、生粋の漢民族であるという。著書内では、現代の共産中国が諸々の事情で触れることのない民族的歴史にもチクリと触れている。全体的に内容の濃い、興味をかきたてられる良質な一作である。 |
新訳 紫禁城の黄昏 |
言うまでもないが英人R・F・ジョンストンがまさに消えゆく満洲王朝(タイトルの由来はそこから)と宣統帝の帝師としての実体験をつづった名著である。
すでに国内に邦訳は戦前から4冊出ているがすべて初版本を基にしたもので、注はほとんど省かれた不完全なものだった。 渡部昇一氏と中山理氏が『完訳 紫禁城の黄昏』を出したが、これも初版本を基にしたものなので原著の間違いをそのまま訳してしまった。 この「新訳 紫禁城の黄昏」は、原著の間違いをジョンストン自身が修正してだした第4版を基礎にしており、なおかつ訳者の岩倉光輝氏が原文の固有名詞の間違いを修正したものである。 訳文は現在出ている他の邦訳に比べて読み易く、表現も理解しやすい。 |
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