『ボーン・アルティメイタム』を見てきました
映画「ボーン・アルティメイタム」オリジナル・サウンドトラック |
スプレマシーの時は、アイデンティティーからのリズム感と重厚さの進化に驚いたが、
このサウンドトラックはそれに輪をかけてすごい! やはり特筆すべきはタンジールでのフットチェイス時に使用された「TANGIERS」。 スプレマシーの楽曲のアレンジなんだが、それとは比べ物にならない。 重厚さと異国情緒が合わさって、曲だけでも恐ろしい緊張感である。 他にも、ウォータールー駅でのシーンで使用された「WATERLOO」、 前作のゴアでの生活の時に使用された楽曲をアレンジした、哀愁漂う「THINKING OF MARIE」、 鑑賞後のカタルシスを嫌でも高める「EXTREME WAYS (BOURNE'S ULTIMATUM)」等、 街中で聞けば、早足で人ごみの中に紛れこみたくなる楽曲が満載。 ボーンシリーズ最後にして最高傑作である「ボーン・アルティメイタム」を彩るに相応しい出来である。 |
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21世紀最強のスパイアクションシリーズ完結編です。
ノンストップで展開する最強のアクションシーンは実に 快感です。カーチェイスやバイクスタンド、格闘シーン など最高のアクションです。 続編ものはみんなおもしろくないものばかりだと思いますが、 このシリーズでこれは完結編にしてシリーズ最高傑作です。 |
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個人的な感想はボーンスプレマシーまでと同じ。オーソドックスなネタだが撮影の奇抜さ(相変わらずこのぶれるのは個人的には気に食わないのだが)と追われる者の緊張感と動きのスピード感が良い具合に絡み合って息をもつかせぬ展開。それでいて、主人公のクールさで妙に淡々としている。シリーズ個別に見ても見れない事も無いが、3作続けて見た方がいい。完全に続き物なので途中から見ると分からない部分も出てくると思う。本作ではモロッコの市街を駆け抜けるアクションシーンが面白くて、これがジャッキーチェンならギャグも交えて、さらに危ない人間離れしたスタントをするだろうなと思って見てたら、よく考えたらジャッキーチェンの「フー・アム・アイ」と設定が大分似通っている事に気づいた。元特殊部隊員や元工作員が主役で身の回りの物を瞬時の判断で利用して危機を切り抜ける=マイナスをプラスに変える様な行動をする作品って、身近な所では日本の「パイナップルアーミー」「マスターキートン」とかあるけど、よくある様で映画ではリアルなのはあまり無いですね。「フー・アム・アイ」は金絡みの汚職程度に抑えていてギャグも交えて娯楽作としていたが、本作では真面目に国家的な問題を突いている。国家と個人のアイデンティティという所で言えば、大昔から文学作品などでも見られるし、SFでも人間とロボットやアンドロイドの関係という風に形を変えて様々なパターンがありますよね。映画でもSFではよくあるが、本作の様にリアルに固有名詞を出してお笑い要素も無く描ける所が、自由の国の寛容さという所でしょうか。最後の水中のシーンの描き方は格好良いと思った。死を思わせる所からの生の演出。こう言うと変に思われるだろうが、何か「グランブルー」のラストの人間から人間を超えた者への演出と同じ様なセンスから来る物を感じた。 |
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