マンガで読む昭和史「南京大虐殺」の真実 |
第一部が「『南京事件』の真実」、第二部が「『百人斬り』報道を斬る」
そして第三部が畠奈津子の平成13年に発表した処女作「チベットの悲劇」だ。 けして絵がうまいわけでもはない。ストリー展開もアマ程度かもしれない。 読む人によっては、侵略した国の軍隊の残酷性だけをむやみに強調しているように 思えるかもしれない。 しかし、チベット仏教者と侵略者の関係が、漏れ聞こえてくる現代の報道に 極めて類似していることには驚かされる。 一体今まで、処女作のテーマにチベットを選んだ漫画家などいるのだろうか。 そこには、作者の、現代の問題でありながら報道されることのなかった事件についての 強い怒りを感じる。 日本政府は、中国政府に対し、事件についての情報開示を強く求めるべきだろう。 封印は必ず破られなければならない。私はそう思う。 |
マンガで読む金正日の大罪―日本人拉致指令 |
活字は苦手だけど、拉致問題を始め日本を憂う人にお勧めの一書です。
横田めぐみさん、ご両親の滋典・早紀江夫妻を始め、全ての拉致被害者 並びにご家族の無念さを察し申し上げます。一方、北朝鮮には改めて憤りを 覚えました。本書は漫画であるので、拉致の状況、特に被害者がどのような 凄惨な状態で北に運ばれたかよく説明されています。被害者の恐怖心は幾 ばくであったか想像を絶します。また、拉致には北朝鮮の工作機関として朝 鮮総連など日本在住者にも協力者がいた事もよく説明されています。 一方、韓国で逮捕された北朝鮮の拉致工作員・辛光洙(シンガンス)元死 刑囚に対して社民党の土井たか子党首や民主党の菅直人前幹事長が釈放 の要求をしたことが指摘されています。安倍首相がいみじくもマヌケと語った とおりです。さらに、現在も北朝鮮のミサイル開発を手助けするジャパンマネ ーとして30兆円産業とも云われるパチンコ産業や、下がったとは云え27%と いう暴利の金利で荒稼ぎを続けるサラ金産業からの裏資金が北朝鮮に流れ ていると指摘します。 |
拉致の悲劇―日朝交渉への気概を問う |
素晴らしい本です。是非、お読み下さい。拉致問題を視覚的に描き、これまでの経緯を説明したこの本は、5W1Hが明快で、拉致問題の入門書として、最適の本であると思ひます。そして、作者が描く絵の品の良さがとても気に入りました。作者の女性としての優しさと怒りを感じます。 それにしても、この作品を読んで、拉致問題をここまで放置して来た日本の歴代政府と政治家達への怒りが改めてこみ上げて来たのは、私だけでしょうか?拉致問題を取り上げようとしなかった日本の外務省、警察、政治家達の罪は万死に値しますが、驚くべき事は、彼らの及び腰ぶりが、坂本弁護士一家襲撃事件を始めとする、一連のオウム真理教関連犯罪の際の日本の警察、政府、政治家の及び腰ぶりにそっくりだと言ふ事です。一体何故、オウムの際の警察、政府の及び腰ぶりと北朝鮮による日本人拉致における警察、中央官庁、それに日本政府の及び腰ぶりが、これほど酷似して居るのか、不思議でなりません。--単に、警察や政府が無能だったと言ふだけの事ではない気がします。何処かからの力で、捜査にブレーキが掛かって居たと言った事は無かったのでしょうか?それぞれの場合(オウム事件、拉致事件)において、捜査への政治的圧力(ブレーキ)が無かったかどうかを検証する事が必要だと思ひます。そんな可能性は、想像したくないのですが、それほど、オウム事件の時と拉致問題における当局の及び腰ぶりは似て居るのです。 作者(畠奈津子さん)の御活躍をお祈り致します。 (西岡昌紀・内科医/ベルリンの壁が崩壊した日に) |