話し言葉で読める「西郷南洲翁遺訓」 無事は有事のごとく、有事は無事のごとく (PHP文庫) |
「西郷隆盛って、こんな人?」というのが最初の感想です。
尊敬される西郷さん、大人物の西郷さん、親しまれる西郷さんと共に、 政治家、軍人、策略家、維新の功労者の西郷隆盛で、 「先生」のイメージが重なりませんでした。 しかし、誰が語ったのではなく、何が語られているかに目を向けると、 「は・はぁー、」と敬服しきりです。 長尾氏の筆力でしょうね、今日同時に生きていらっしゃる方から お話をうかがっているようでもあります。 ここではまさに西郷「先生」です。 漢文になるとニュアンスもことなり、原文も読んでみたいと思いますが、 私にとってはさほど拘る事ではありません。 気づきが得られ、時を越えてご指導いただいた気分です。 |
ビジュアル版 日本史1000人 下巻 -関ケ原の戦いから太平洋戦争の終結まで |
非常に見やすくて、面白いので、まるで歴史ドラマをみるように、日本史の勉強ができる本だと思います。
歴史上の重要人物が1000人も載っていて、しかもその人物に関連する重要な事柄が見やすく詳細に書かれています。写真や絵も豊富です。 私の個人的な好みでは、今話題の篤姫もしっかり1ページ分、写真入りで載っていたのが嬉しかったです。 |
西郷隆盛 (角川文庫) |
池波正太郎さんが、後年の鬼平犯科帳やエッセイで頻繁に読者に訴える「人間の世は黒・白では判断できないもの」との思想は西郷隆盛の言葉からだった。氏の生き方に大きな影響を与え精神的な支柱という存在ではなかったのか。池波さんの歴史偉人伝は「信長・秀吉・家康」でも同様だったが、時系列で正確に伝えてくれるので判りやすく、更に氏の巧妙な文章と迫力ある解釈が加わるのだから絶品である。
時にNHK大河ドラマ「篤姫」で西郷隆盛を理解しようとして遅ればせながら本書を購入したが、さすが池波正太郎だけのことはある。のめりこみましたわ。大河ドラマも興味深く観られますわ。 |
コーエー定番シリーズ 維新の嵐 |
“維新の嵐”はその名の通り、日本幕末期の志しある一人の若者(中年)として日本の各地を駆け巡るゲームです。自分が選ぶ主人公(坂本竜馬や土方歳三、松平春嶽、井伊直スケなどなど)によって思想(倒幕・勤皇・攘夷)を広め、平和的に日本の夜明けをみることが目的です。ですが、表題にもあるように、旅の途中刺客に狙われ一騎打ちのような場面もあれば、プレイヤーの思想を変えてしまうような舌戦的な場面にも出くわします。同社三國志の10をプレイした方ならなんとなくでも理解してもらえるかもしれません。基本的に大袈裟な“戦(いくさ)”は無いに等しいですが、竜馬のような郷士(低い身分のサムライ、下士)でもお偉方(島津久光クラス)と親睦を深めれば、○○軍の出動要請だってありえます。その状況は結構最悪で、相手を説き伏せなかった結果ですからなるべく脅しで利用し、それでもダメな場合はもう開戦しかありません。京都御所方面に兵を差し向ける!なんてのもカッコイイかもしれませんが。途中にも書きましたが、暗殺の魔の手がのびてせっかくの同志が死んだり、自分も含めていつしか違う思想になっていたりするので注意が必要です。勿論、歴史イベントもあるので日本初の株式会社“亀山社中”や“海沿隊”なんてのもつくれますよ。全体的に同じことの繰り返し、今で言う作業感があるかもしれませんが、当時の歴史上の人物や時代の流れを知る上では大変忠実に再現されていますので貴重な参考資料となるのは間違いないです。ハイ。 |