第一話 最初は火曜日2 「タイム・リープ・・・あしたはきのう・・・」 上
タイム・リープ TIME LEAP [DVD] |
たぶん本が完璧だったんだろうと思うけど、二度、三度と繰り返し見ても新たな発見があって面白い。
ストーリーは一回見ただけでは時間構成などがあまりにも複雑でもしかしたら理解できないかもしれない。けれど不思議とそれも気にならないほどグウッと引き込まれてしまうので、むしろ一度目には理解できなかったところを繰り返し見て解明していく、その度に隅々までアラのない設定に驚かされる、お得な映画と言えるかも。役者陣の初々しい感じも高校生っぽくていいし、映画の軸にある暗い殺人や動機などとは対照的に、若い高校生の二人が段々と心を通わせていく清涼感がとてもバランスがとれてて、とにかく見た後の後味がいいオススメの映画。 |
タイム・リープ―あしたはきのう (下) (電撃文庫 (0147)) |
体が移動しない「タイム・リープ」というのが面白かったです。主人公・サブキャラ両方の視点で読むと格別です。 リープの原因がよくある出来事なので唯一その点を残念に思いました。 |
タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146)) |
1995年(平成七年)6月に単行本刊行というから、発表されてから早いもので10年以上の時が経過したわけだけれど、異色のタイムトラベル小説として、これは今読んでも十分面白いですねー。かなり久しぶりの再読になる今回も、とても面白く読んでいくことができました。
上巻の「序章 はじまりとおわり」「第一章 最初は火曜日」と、主人公の高校生・鹿島翔香(かしま しょうか)が体験する奇妙な出来事、「一体、何が起こっているんだ?」と訳わからないままに頁をめくっていくと、話のからくりが徐々に見えるようになってくる。この辺の霧が晴れてくるような話の謎解き、からくりの種明かしが上手いんだなあ。上質のミステリ小説でも読むスリリングな面白さがあって、今回も堪能させられました。 ここで使われているタイムトラベル(もしくは、タイムリープ)のアイデアは、以前読んで印象に残っている魅力的なSF短篇、バズビイの「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」(新潮文庫のアンソロジー『タイム・トラベラー』所収)の話に通じるものがあるかなあと思ったんですけどね。 それと、この文庫版では、カバー表紙と口絵のイラストが素敵ですね。なかでも、主人公・鹿島翔香のイラストがイメージにぴったり! イラスト描いた衣谷 遊(きぬたに ゆう)に、拍手。 国産の割と新しめのタイムトラベル小説で、このくらい風変わりで、このレベルで面白い作品ていうと、西澤保彦の『七回死んだ男』とかもいけますね。こちらも、おすすめです。 |
タイム・リープ―あしたはきのう |
かなり前に出た本ですが、読み直してみると、相変わらず面白いです。タイムスリップ(この本で言うところの、“タイム・リープ”)を題材とした、ミステリー&サスペンス的要素が入った青春ノベルです。構成がよくできていて、パズルのピースが一片一片はまっていくように真実が明かされていきます。
ある程度の長さはあるのですが、テンポがよく、真相はどうなんだろう?と気になるので、一気に読めてしまいます。主人公の女子高生・鹿島翔香とヒーロー役で翔香の秀才なクラスメート“若松くん”も魅力あるキャラクターに描かれていると思います。 このハードカバー版は絶版になってしまったようで残念ですが、文庫版(上下巻)が出ています。文庫版のほうでは二人の(ちょっと中途半端な)未来のエピソードが追加されています。 |
人気動画
Loading...
|