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救命病棟24時 第3シリーズ DVD-BOX
確かに始めに「ER」ありきだったかもしれないけれども、もっと良い日本版を作ってやろうじゃないかと言う製作者たちの意気込みが伝わってきます。パート1(海外版VCDででも入手したい。DVD化の実現を望みます。)からこのパート3に続く濃密な人間ドラマは、まさに日本テレビドラマ史上の金字塔とも言える傑作。特にパート2は素晴らしい出来だと思います。未見の方は是非。

 

出口のない海 [DVD]
 海軍の究極の特別攻撃作戦である「回天」は、いわゆる人間魚雷。
中に人が入ってストップもパックもできない狭い機体を操り、
目標の敵艦を自らの肉体をかけて爆破しようとして、出来た武器です。

 この映画、というより「回天」で派手な戦闘シーンは作れません。
海の中で静かに行動するのですから。魚雷に触れ、あわや沈没というところや、
ついに敵船を見つけ発進させるところの艦長(香川照之)の心情・
潜水艦の整備員の動きなどがこの映画ではよくできていました。
 「回天」が発進しても、爆発音を捕捉してもそれが敵船を爆破させたものなのか、
見つかって攻撃されてのもののかは、潜水艦にはわかりません。
すぐに現場を退避しなければ自分たちも危ないからです。
爆発音を聞いた時に整備員たちが目をつぶって合掌するところなど、胸に迫ります。

 海の特攻隊=「回天」搭乗員たちは姿の見える敵との闘争心に沸くというよりも、
技術を正確に操ることに一身を傾けました。
 コントロールの難しい「回天」を操り、正確に敵艦にぶつかる=自分も死ぬということが、
彼らに負わされた宿命であり、運命から逃れられないならばせめて、
その任務を全うしようと粛々と彼らは自分の道を進んでいったのです。
 この映画でも、彼らの葛藤や時代に逆らえない中で自分の運命に
身をゆだねようと努力した心情などが、よく表現できていました。
 えびぞうさんが最後に、訓練中に事故で死んでしまい、戦後に台風による波で運ばれて、
発見されたという筋は本当にあった話です。
 こんな馬鹿げた兵器が二度と作られないよう、そして死んでいった彼らに
心から感謝と哀悼の意を捧げずにはいられません。

 戦争映画はドンパチの派手なものばかりとは限りません。
 
 

 

アンフェア DVD-BOX
この作品は、関西テレビ放送制作で、2006年1月10日から2006年3月21日まで、
火曜日22:00〜22:54(初回は22:10‾23:14、最終回は22:15‾23:24)にフジテレビ系列で放送されたTVドラマです。
原作は、秦建日子の小説『推理小説』で、最初の事件のみ原作を扱って描かれていて、
中盤以降の2つの事件はドラマのオリジナルシナリオだそうです。

篠原涼子演ずる検挙率No.1でバツ1、警視庁トップの美人刑事、雪平夏見<ユキヒラ・ナツミ>が、
組織内でのパワーゲームや、世間の誹謗中傷などに立ち向かいながら、
信念に基づき、犯人を追い詰めていく様や、
意外なほどあっけなくキーマンだと思っていた登場人物が、死んでしまったり、
解決したはずの事件が、実は別の事件とも複雑に絡み合っているコトが、
徐々に明らかになっていくなど、なかなか先が読めず、引き込まれてしまいました。
強気で独りでも突っ走るタイプの主人公が、
仲間の裏切りなどに直面して、動揺する様や、
そんな中でも出来た仲間や、娘との絆に、弱い面を覗かせたりと、
篠原涼子の演技も見ごたえがあります。

 

てなもんや商社 [VHS]
主人公の、あんまりヤル気のなかった女の子が就職したのは萬福中国貿易というちいさな貿易会社。実話に基づく映画なのだけれど、どのエピソードも面白くて、中国のおおらかさがつたわってきます。登場人物もみな個性的でステキ。小林聡美さんが好演していますが、個人的には意外な役の渡辺謙さんが大ヒットです。それと、それぞれの人物が何かしら素敵なセリフを残してくれて、見終わったあとになんだか爽やかでちょっと元気とやる気がもらえたような気がします。どうしてDVDにしてくれないんでしょうか。

 

RAMPO<奥山バージョン> [VHS]
ストーリーは乱歩小説ファンの方にとっては色々あるでしょう。当方も小説はほとんど読んでいますがまあ細かい事は申しません。それ以上に『映像がキレイだなー』とうっとりしてしまいました。ピンとはりつめた空気感(なんか使いまわされた言い廻しで失礼)がキモチ良いです。キリっとしている、というのかなー、なんともイイ感じ。エロいシーンにも清潔感を感じるってオカシイですか。本木も美しい。『映える役者だなー』と思います。羽田も美しい。またまたうっとり。アニメーションから導入なんてそんなのもあるのかーとオープニングから一気に魅入ってしまいます。エンドロールもオシャレ。さいごまでうっとりー(しつこくてスイマセン)。

 

日本魅録
『キネマ旬報』に連載されている頃から「日本魅録」は楽しみだった。映画・ドラマで活躍の俳優、香川照之さんだが、文章もうまい!撮影現場に居合わせたかのような感動や発見が得られるのだ。映画の撮影現場はもちろん、香川さんの評価が高かった「利家とまつ」の裏話や中国映画出演、タカハタ秀太監督、篠原監督、行定監督、佐々部監督、唐沢寿明、松嶋奈々子、江角マキコ、竹中直人、仲村トオル、長瀬智也・・など映画やドラマ数え切れない人々とのエピソードにはいかに邦画やドラマを真剣に観ていなかったか、一視聴者・観客として何だか申し訳なく思えてくるのだ。最後のオダギリジョーとの対談も読み応えありです。ぜひ手にとってみて下さい。

 

中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記
 この本はカルトな戦争映画として話題の「鬼が来た!」(姜文監督)で準主役の日本兵役を熱演した香川照之による撮影日記だが、これを読めば、この映画の撮影が文字通り身体を張った中国との「対話」いや「格闘」の連続だったということがわかる。

 当初香川は、台本の迫力に引きこまれて自らこの映画に出演することを希望する。ところが希望がかなって訪れた中国の撮影現場は、彼の言葉を借りれば「映画の100倍は狂っていた」。ホテルのメイドに物は盗まれるわ、何事にもいいかげんなスタッフ達のせいで撮影は遅れまくれるわ、挙句の果てに麻袋に入れられたまま放置されてスタッフに土足で踏まれ、あまりのストレスに十二指腸潰瘍で入院したかと思えば、さらにそこで恐怖の治療が待っていた・・

日本人がなかなか垣間見ることのできないディープな中国の現実にいきなり放り込まれたとまどいや苛立ち、そしてやりきれなさを、香川はその一方で湧き上がる映画への情熱と共にリアルに描いている。そんな中国との格闘の中で極限状態に追い込まれた彼は、やはり戦争の中で極限状態に置かれていた日本兵に次第に同化し、当初はどうしても理解できなかったという、自分に親切にしてくれた村人に斬りかかっていく日本兵の心理状態をいわば身体で「理解」していく。

 「日中友好」という言葉の白々しさに国民の多くがうんざりし始めている今、映画ともども「日本人として中国に、そしてあの戦争にどう向き合うのか」ということを考える上で、格好の材料を提供してくれる本だといえるだろう。


 

20世紀少年 第1章 終わりの始まり 通常版 [DVD]
原作との比較など内容については、多くのコアなファンの方々のレビューを読むほうが楽しそうなので、音楽がメシより好きな自分は、その点から少々他愛ないことを。
マンガになくて、映画にあるもの、そのひとつが“音”です。原作の持つ雰囲気がそれらによってどう“立体化”するのか、期待して観ました。
小学生のケンヂがかけるEPレコードから流れるT.REXの「20th Century Boy」、重心が低く粘っこい轟音ギター、いつまでも色褪せないハードブギー魂は、やはりこの作品に沢山のエネルギーを入れてくれたのではないでしょうか。
ケンヂが路上で歌う自作の歌。「・・・地球の上に夜が来る・・・」、この歌詞を原作で読むたびに、僕にはどうしても「天才バカボン」の初代アニメ(’71’〜72年)テーマ曲のメロディーが浮かんできて仕方がなかったのです(・・向こうに来るのは“朝”ですけど・・)。でも、ギャグとSFとジャンルは違えどもどっちもある意味シュールなので、“まあ、いいかぁ・・”と心の中でテキトーにケンヂと一緒に歌っていました。ところが、映画のエンディグで流れる「歌」を聴いて、“おいおい、カッコいいじゃぁないのぉ〜・・・!”。

次回作を観ようか迷っていた自分の背中を押してくれたのは、やっぱりケンヂでした。

 

20世紀少年 第1章 終わりの始まり 豪華版(生産限定) [DVD]
原作のファンで、映画も観ました。ほぼ忠実ですが、最後の爆破シーンが大きすぎたのと、入れて欲しかったシーンがないので、星3つです。初めて見る方はすごく楽しめるのではないでしょうか?映画館で見逃した方はDVDをよく観るとあるシーンでトモダチの正体もわかるようになっていますよ。

 

20世紀少年 第1章 終わりの始まり (Blu-ray)
少年の頃の他愛もない冒険物語が、、
大人になって恐ろしい現実となる。

記憶の底に微かに眠る出来事、
それを思い出し、、謎を解いていく、、。

誰もが持つ少年少女期の記憶の淵、、
微かに残る記憶の断片をつなぎ合わせ、、
思い出していく。
「ケーンジ君、遊びましょ。」
と忍者ハットリ君のお面を被った大人、、
これは、過去から抜け出た記憶。。
ブギーマンのように思い出と現実を
行き来する。。
その感覚的臨場感は素晴らしいと思う。

しかし、、これはアメリカのヒーローズのように
金を掛けTVドラマ展開した方が良かったのではないだろうか?

ヒーローズと違って、特殊能力を持つ人間ではなく、
極普通の人間が、世界を救う救世主となる。。
入り組んだプロットを描ききれていないのが残念。

そして、映画にして端折った分、、大急ぎで感情描写や、
危機感、切迫感、現実感が足りません。

大人も楽しめる少年活劇のはずが、
子供用の活劇になってしまっていますね。
そこが残念。

CGの出来も良いので、とても残念です。

まあ、でも、、それなりに、楽しめました。

 

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