gooゲーム

星座占い

ファミスタ



赤穂浪士〈下〉 (新潮文庫)
物語は、周知の結末に向けて徐々に流れを速め、クライマックスの討ち入りに向けて滔々と流れていきます。

その流れを導いていた内蔵助はほぼ流されることなく屹立し続けますが(あと天真爛漫な堀部安兵衛など)、肉親のしがらみや恋心に心ならずも囚われ、討ち入りから漏れてしまう浪士たち、巨大な流れに自らの心を見失い虚無に生きる架空の人々の姿は、「英雄」となった人たちの雄雄しさとは異なる哀切となって物語に深い陰翳を与えます。

また、吉良側について、褒賞も名誉も無い戦いに命を捨てる上杉側の武士たちの覚悟と哀しさ。
大石も含め、歴史群像の一人一人が、我々に身近な「人間」として語りかけてくるようです。

それにしても、討ち入りの場面、最大漏らさぬ、それでいて読む者を圧倒する描写、そしてラスト、堀田隼人の運命・・・見事の一言です。

 

赤穂浪士〈上〉 (新潮文庫)
緻密な考証と揺るぎない筆致で、歴史群像を描かせれば今なお巨星と言える筆者の「忠臣蔵」。期待しないわけにはいきません。そしてその期待は裏切られません。

「忠臣蔵」としての解釈は、執筆当時としては当然ながら、オーソドックスそのものです。
吉良=開明君主あるいは吉良邸討ち入り=当時の幕閣の陰謀・使嗾説、あるいは大石達はとある藩に召抱えられることを期待して討ち入りしたetc...などの「新説」「新解釈」は全くなく、吉良はあくまで小心・強欲の老人であり、大石は苦悩しながらも亡主への想いを胸に抱き戦い続ける旧き時代の「武士」です。
そして、新奇な他の「新説・忠臣蔵」など寄せ付けない圧倒的な迫力と細密な描写で読者をぐいぐい引き込んでいきます。オリジナルの登場人物も無理なく物語りに溶け込み、実在の人物と織りあわされる糸のように「忠臣蔵」世界を彩っていきます。

ひとつ申し上げなければならないのは、オーソドックスな忠臣蔵ではあっても、決して凡庸な忠臣蔵ではない、ということです。大石も含め、浪士たちは多くは迷い、日々の人生に鼻面を引き回され、それでもなお首を昂然と持ち上げて高い視線を保とうとしています。
その生き方は、決して「武士道」とか「誇り」とか「信念」などというキーワードだけで簡単に表現できるものではなく、筆者はあくまで「人間」として登場人物を扱い、繊細かつ深い描写で人々を造形していきます。弱さを含んだ「人間」たちのドラマですから、単純な勧善懲悪では当然ありません。

なお、上巻では架空の登場人物(浪人・堀田隼人や、敵か味方か正体不明の女・お仙など)が躍動していて、楽しく読めます。

 


大佛次郎 動画

港の見える公園



人気動画


ストライダー飛竜 Namco X Capcom Strider's Battle Digest
テトリスフラッシュ PS2 FLASHPOINT#39(R96)
New Found Glory New Found Glory - All Downhill From Here
水上勉 飢餓海峡 石川さゆり 2003年 Ishikawa Sayuri
奥華子 「楔」 奥華子
アビス PS2 テイルズ オブ ジ アビス 「アニス登場」
みうらじゅん みうらじゅんの仮性フォークイベント<第二部> Pt.1/3
イッセー尾形 イッセー尾形 -中華屋 - part 1/2
中国語 ネット塾 中国語無料講座
you AC/DC - You Shook Me All Night Long

大佛次郎 情報